ライフネット生命とその調査を委託された日高教授の研究室(宝塚大学)は「LGBT当事者の意識調査―いじめ・職場環境問題―」の調査結果を報告した。
この調査によると、同性愛者やトランスジェンダーなどの性的少数者であるLGBTの約6割が学校生活でいじめを経験し、そのうち先生が「いじめの解決に役立った」との回答は約1割だった。学校現場での正しい知識や理解が広がらず、教員が子供を支えられていない状況が浮き彫りになった。(2017/03/23教育新聞より)
また、ライフネット生命もウェブ上で調査の結果を公表した。
・当事者全体の約6割が「学校生活(小・中・高校時代)においていじめ被害を経験」
・学校教育において「同性愛について一切習っていない」が全体の約7割。年代別で見ると10代が「習っていない」と回答した率が一番低かった。一方で「異常なものとして習った」「否定的な情報を得た」との回答あり
・「いじめにあっていた時、先生は解決に役立ってくれたと思う」は全体の13.6%にとどまる。10代では19.9%、年代が高くなるにつれて低くなり、50歳以上では6.8%
・カミングアウト率は「親に対して」が22%、「職場や学校」では27.6%。都市部の方がよりカミングアウトの率が高い傾向あり。職場や学校での差別的発言は7割以上が経験
・「LGBTフレンドリーな会社の商品をより積極的に買う」は6割以上
・若年層ほどパートナーとの結婚パーティーや披露宴開催の意向が強い(ライフネット生命ニュースリリースより)
調査データの概要はここから確認することができる。(宝塚大学看護学部日高教授発表資料より)
※アイキャッチ画像はハフィントンポスト(http://www.huffingtonpost.jp/2017/03/23/lgbtq-research_n_15557264.html)から引用しました。