LIFE

今回も、前回の記事に引き続いて、筆者自身や知り合いのゲイ・バイセクシュアルの先生の体験談を元に「ゲイの先生が直面する困難」を紹介しよう。

 

(2)同僚や管理職の理解が無さ過ぎて辛い!

筆者の知るゲイの先生には、同僚や管理職が「ホモネタ(同性愛嫌悪表現)」を使う場面に遭遇した経験を持つ人が多い。

「職員室で恋愛の話になったときに、管理職から『もしかして”そっち”なんじゃないか』と言われた」

「国語教員が『便覧の文学者がゲイだって授業で言ったらウケた』と話していた」

こうした発言が「先生」の口から飛び出すのだ。当然ながら、こんな職場はゲイの先生にとって安心できる場所ではない。

 

(3)LGBTの授業をしたくてもできない!

ゲイの先生の中には、自分自身がゲイということもあって、LGBTの授業実践に関心を持つ人もいる。しかしながら、ゲイの先生にとってLGBTの授業実践は非常にやりにくい。

筆者の知り合いのゲイ・バイセクシュアルの先生に「LGBTについて学校で教えにくい理由」を聞くと次のような話が出てくる。

「自分の性的なことを語る怖さや、恥ずかしさみたいなものがあるから」

「(LGBTに関する)授業をやって『あの先生そうなんじゃない』って言われたときに否定するのも嫌ですよね」

この語りからわかるように、ゲイの先生は、”ゲイバレするかも知れない”恐怖ゆえに、LGBTの授業実践をしたくても躊躇ってしまう。逆説的だが、ゲイの先生だからこそLGBTの授業実践に消極的にならざるを得ないのだ。

 

ここまで紹介したように、ゲイの先生は、「生徒に嘘をつきたくないけど、”ゲイバレ”もしたくない」「同僚や管理職の理解が無さ過ぎて辛い」「LGBTの授業をしたくてもできない」という3つの困難を抱えるのだ。もちろん、これには当てはまらないゲイの先生もいるだろう。しかし、今回取り上げたような困難を抱えるゲイの先生が一定数いることも確かだ。

 

筆者は日頃、高校で講師をしながら「学校の先生こそ自分らしく生きるべきだ」と考えている。これは、単なる教員のワガママではない。

本来、先生が自分らしく多様であることは、子ども達にとっても利益なはずだ。先生が多様であることで、広い視野から子どもの教育ができるだけでなく、子どもが先生自身から社会の多様性を学ぶことができるからだ。

LGBTの子ども達が安心できる学校をつくるためには、まずLGBTの先生が安心できる学校をつくるべきではないだろうか。

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