ミッツ・マングローブ氏「上から目線で恩着せがましい」

同性愛者を公言するタレントのミッツ・マングローブ氏の読売新聞インタビューの続編を紹介したい。(前回の記事はこちらをクリック

ミッツ氏は「一部の自治体で同性カップルをパートナーとして認める動きが出ているがどう思うか」と問われた際に、以下のように回答した。

(同性間でも結婚という選択肢が持てるのは良いことだ、としながらも)「何か恩着せがましい感じもする。」(読売新聞2016年1月24日)

「『同性愛者が結婚できないのはかわいそうだ。だから認めてあげよう』という“上から目線”を感じる。もちろん、私たちに結婚という選択肢がないことは問題よ。そこは異性婚と同じ土俵に変えてほしい。でも、結婚するかどうかは、個人の自由。普通の独身男女だって、『あえて結婚しない』人たちもいる。」(前掲)

また、若い人たちへのメッセージを、と記者からの質問にミッツ氏は以下のようなメッセージを語った。

「うまくいかないのも人生。そんな時、自分をだましだまし生きることって、実はとても大事なことだと思う。そういう気持ちが、いずれ生きる糧になったり、活力になったりすることもある。明るい未来にばかり固執しないで、ひとまず、前でも後ろでもいいから、進むことが、大切だと思う」(前掲)

ミッツ氏は「自分をだませる自分であれ」と言う。人生には良いときもあれば、悪いときもある。たとえ今、悪い状況の中にいたとしても、その悪い状況すら楽しめる余裕が必要かもしれない。ミッツ氏の言う通り、うまくいかない時こそ、その気持ちを糧に前進したい。

(画像はミッツ・マングローブ氏のブログより)

one: LGBTの当事者としてFlag編集部に携わる。LGBTの人生・キャリアに関連した記事を中心に執筆。ご意見・ご連絡はこちらまで:info@rainbowflag.jp