国際男性デーとゲイ

「国際男性デー」とは、100年以上の歴史がある3月8日の「国際女性デー」に比べて知名度は低いが、日本国内においても男性の役割や健康について考える日として、少しずつ広がりつつある。

国際男性デーとは

11月19日は、「国際男性デー」である。

男性の健康や、世界中のジェンダー平等を称える日であり、ジェンダーレスを促すことを目的としており、バイセクシャルの男性・トランスジェンダーなども対象である。

「男性だから」という固定概念に捉われない生き方を推奨し、実現を誓う記念日だ。

これまで、男尊女卑の考えを改めようと「女性の権利」は多く語られてきたが、近年では男性差別が問題化するケースが増えてきている。

「男性が女性をリードすべき」「男性が女性を養うべき」などの考え方を持つ人は、残念ながら今日もゼロとは言えない。

「男性だから」というジェンダーの差別意識を変えるために今一度現状を見つめ考え直すことが、「国際男性デー」の基本となる。

国際男性デーの歴史

1999年11月19日、カリブ海の島国トリニダード・トバゴにて国際男性デーが誕生した。

その後、オーストラリア、北アメリカ、アジア、ヨーロッパ、アフリカにも広がりを見せ、1999年以降、国際男性デーには、各国にてフォーラムや公開セミナー、講演活動などが行われている。

国際男性デーとゲイ

世界中のジェンダー平等を称え、「男性だから」という差別意識を今一度考え直すこの記念日はゲイにとっては一層他人ごとではない。

前項にて述べたように、「男性が女性リードすべき」「男性が女性を養うべき」などの考え方が未だ蔓延している今日において、「男性が女性を好きであるのは当然だ」と多様な性の在り方を侵害する声も未だにやまない。

このような固定概念および差別意識が解決していない現状は、ゲイにとってまだまだ生きづらい世の中だ。

ゲイ、レズビアン、バイセクシャル、トランスジェンダーなど、セクシャルマイノリティは、13人に1人、およそ総人口の約8%であり、この割合は、左利きの人とおよそ同じ割合と言われている。

左利きの人のために、専用のハサミやグローブがあるように、ゲイの人のために工夫や環境が用意されていていいはずだ。

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「男性だから」や「男性らしさ」という固定観念をなくし、男性および性別にとらわれず全人類が自由に、個々を尊重し合う社会になることを願い、今年も国際男性デーを迎える。


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