能町みね子氏、『オネエ』と言われ不快感を示す

男性から女性に戸籍変更をした文筆家の能町みね子氏が、「オネエ」と呼ばれることに不快感を示した。

(テレビ界に伝えたいことについて)オカマ、ニューハーフ、オネエと基本的には色物という存在にしてきたと思うが、それだけで笑っていいとする認識はおかしい。自分は異端じゃないと認識する人たちにとって性的マイノリティーは明らかに異端の存在で、怖い、だからいじめたいと感じるのだと思う。(毎日新聞デジタル 2016年5月16日)

世論形成に多大な影響を与えるテレビで、このような内容が発信された場合、それを見た多くの人々は、LGBTについて「色眼鏡」を掛けて見てしまう。その結果、間違った認識をしてしまうだろう。「我々は、見てから定義するのではなく、定義してから見るのである」(ウォルター・リップマン、1889年〜1974年)と言われるように、固定観念(ステレオタイプ)を払拭することは困難なのだ。

サム: LGBTのアライ(支援者)として、Flag編集部で記事執筆。前職において、様々な分野の企業・個人プロフェッショナルの広報業務(メディア露出)を支援。その経験を活かし、LGBTというテーマを、政治、経済、国際情勢、人文科学などの様々な切り口で考察、広報していきたいと考え、日々奮闘中。