世論研究のプロと、国際機関の女性リーダーの見解
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この思いを援用するため、2人の権威の意見を紹介したい。
一人目は、世論研究の権威と言われる京都大学教授の佐藤卓己氏の見解だ。同氏は、過去の偉人を例にして、自分の考えと異なる本や新聞をあえて読むことが重要と指南。読書や新聞を例にとり、〈自分の考えと異なる他者の存在を知り、自分を動揺させるような経験をすること。読者が自分や新聞の論調とは全く異なる指向の広告を新聞で目にすれば、それ自体に意味がある〉(朝日新聞朝刊 2015/11/17 33面)と紹介している。
二人目は、国際通貨基金(IMF)で初めての女性専務理事、G7で初めての女性財務相などで活躍してきたクリスティーヌ・ラガルド専務理事の見解だ。男性社会で活躍してきた同氏に対して、どのようにすれば男性の中で世界的に活躍する女性リーダーになることができるのかという質問に対して、〈ユーモアのセンスが大切だ。自分自身をきちんと評価し、自信を持つこと。また男性を分け隔てせず、敵ではなく味方につけることだ〉(日経電子版 2014/9/20)と回答している。「自分」を「LGBT賛成派」、「男性」を「LGBT否定派」に変換して読んでみよう。
LGBTの否定派を味方につけるくらいの心の広さが必要だということか。