INTERVIEW

おおきめ とらんす

私はトランスジェンダーだ。

所謂、MtF(Male to Female / 男性から女性へ)

というカテゴリーに属する。
MtFとは…(三省堂・大辞林から)

male to female

自分の性を男性から女性へ移行したい人。また、移行した人。 とある。

そして、MtFの真逆に位置する方達がFtM(female to male / 自分の性を女性から男性へ移行したい人。また、移行した人)

例えば、MtFという生き方を選んだ有名人を挙げれば、歌手の中村中さん。モデルの佐藤かよさん。あややのモノマネで一世風靡したはるな愛さん。最近だとSRS(性別適合手術)を受けたKABA.ちゃん、性別違和をカミングアウトしてホルモン療法を始めたGENKINGさんなどが居る。

TVや雑誌などのメディアでは美しく、特別な価値を持つMtFが取り上げられる。もしくは特別な才能を持ち活躍するMtFを目にする。だが時には「オネエ」枠にMtFの芸能人がゲイの女装家さんと一緒にバラエティ番組などに出演している。

個人のパーソナリティーや自分の立ち位置などは自分で決めれば良いと思うし、誰かが良し悪しを決める事ではない。メディアでの売り出し方として「オネエ」枠で活躍するのも一つの方法だ。

だが、個人的には世間への認知としては多少捻れているかな…誤解を生むのではないかな…と思ったりもする。

ゲイの女装家の方達はあくまでも己の表現方法としての女性装に身を包む。いわゆる職業女装家だ。自分の性はあくまでも男性という自覚に基づいている方がほとんどだ。という事は辞書にある男性から女性に移行したい人というMtFの大前提からは外れる事になる。

charlotte-butcher-344987

Photo by Charlotte Butcher on Unsplash

 

私は沢山のMtFの方やFtMの方達とお会いしたり、友人関係にある。彼ら彼女達の大半はメディアなどに露出もせず、ごく当たり前の普通の男子や女性としての生活を送りたいと思っている。または、傷つきながらもありのままの自分で生きて行こうとその第一歩を歩み始めた人達だ。

かく言う私も数年前に男性としての生活を捨て、女性として生き始めた。私は特別美しくもなければ、これさえあれば一生安泰という特別なスキルも無い。今でも男性として生まれ女性として人生をサバイブする術を模索している。

ホルモン療法を始めたばかりの当時の私はMtFとして生きて行く参考書が欲しかった。探しても何かを発信しているMtFの大半は有名人や特別に美しい方だった。MtFの方の最終的な目標の一つ、戸籍変更。これを選ぶ方は男性から女性へと戸籍も変わる。その目標を達成するにあたり、世間に埋没する事を選ぶ。

そういう方向を選ぶ方一般のMtFさんはブログやSNS関係もある時期で消して痕跡を残さない選択を選ぶ。勿論、写真や足跡など残したりするわけもない。どちらにしろ美しくなるしか生きて行く術は無いのか…と諦め半分。これも自分の選んだ生き方だ…と小銭を貯めては美容整形外科に通うくらいしか考え付かなかった。

これからもトランスジェンダーが世の中からゼロになることは無いだろう。当事者の方には僅かながらでも私の文章やインタビューやインタビュイーの嘘のない言葉が参考書の様な物になれば幸いだし、非当事者でトランスジェンダーと接する機会がある方はその存在や感情を少しでも知って頂ければ幸いです。

そんな機会など無いと思っている非当事者の方へは、純粋なヒューマンドキュメンタリーとして心に残るように書き綴っていくつもりです。LGBTは左利きの人と変わらないくらいの人数がいるのですから。他人事ではなくなるかもしれません。少なくとも私の周囲の方は他人事じゃなくなりましたし…(笑)

トランスジェンダーインタビューズは普通の生活の中に居る、各々が決める【幸せ】を求める様々なトランスジェンダーの方達のお話です。

『TRANSGENDER INTERVIEWS』第一弾はこちらから
fresh aquasummit

 

Photo by Alice Donovan Rouse on Unsplash

このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

App Store