INTERVIEW

たけさん

 

〜ホルモン摂取当日インタビュー

H.MtF、FtMの方のライフスタイルなどをインタビューで伺っていく連載の第1回目です。

 

本日は宜しくお願い致します。では、早速ですが色々お話を伺っていきたいと思います。まずはお名前をお伺いしてもよろしいでしょうか?

 

T.タケと言います。今年で30歳です。

H.ご職業をお願いします。

T.教師です。

H.おおお。先生!ちなみに何の先生ですか?小学校?高校?

T.小学校の先生です。

H.あ〜。似合う。絶対に生徒とか親御さんに人気ありそう!!

T.あはは。ありがとうございます。(笑)

H.今はもちろん男性教諭として教壇に立たれているんですよね?

T.そうですよ。今年度で退職しますけど。

H.あら。それはやっぱりトランス(元の性別を超える事)が関係しているのでしょうか?

T.そうですね。

H.じゃあ…トランスしようと思った経緯やそんな自分に気がついた頃のお話をお伺いしてもよろしいでしょうか?

T.はい。実は…小学生の時、ニューハーフの水泳大会という番組を父と見たんですよ。父は横になって笑いながら見ていたが、私は初めて目にしたニューハーフに釘付けだったんです。

 

将来はこの人達のように綺麗な人に成りたいって。でも、家族の中で男一人きりの長男だったこと。そして諦めようと思った決定打は親戚の叔母が言った「血は残していくもの」という言葉だったんです。

 

でも人生の分岐点ではいつもニューハーフになる。という事が選択肢にありました。

小学生の時の文集に書いた夢は調理師。中学生の時の作文に書いた夢は警察官。いつもいつも人に伝える夢は2番目の夢だったんです。本当の夢はあの日、TVで見たニューハーフのお姉さんだったんですけど。

 

ニューハーフ

女性のトランスジェンダーをニューハーフと呼ぶ方が一般的には多いが、実際ニューハーフという単語はトランスしてバーやショーパブで勤務する方を指す職業名。

 

 

「トランスジェンダーとして生きていく」そう決意したキッカケは?

 

H.小学生の時からニューハーフになりたい!って思ったんだ…でもずっと叶わなかったと。

 

ではトランスジェンダーとして生きていこう!って選んだキッカケは?もう我慢出来なくなったって感じですか?

 

T.えっと…3年前なんですけど、女装を始めまして。友人の結婚式でした。余興とはいえウィッグを被り初めて人前に出たんですよ。

 

メイクもせず赤いジャージで色気も何も無かったけど。人気ドラマの女主人公を模した恰好でした。今思えば女装と言えるほどのものでも無かったですけどね。でも、少しでも女性に近づいた感じがしたんです。

心の底に閉まっていた感覚が目を覚ましたって感じです。

 

H.あー。女装した!私も女装しましたもん!!私の場合はハロウィンパーティーにかこつけて。自分の主催したハロウィンパーティー。(笑)

じゃあ、3年前から女装を始めて今に至ると。ちなみに始めての女装は結婚式。じゃあ次に女装したのはいつ?

 

T.結婚式から一ヶ月も経たない位だったと思います。出勤途中にあるラブホテルにお休みの日に行って。メイクの方法などはインターネットの動画などで覚えて、見よう見まねで化粧しました。女性物の洋服や靴などは無かったですね〜。

 

H.始めて自分でメイクして鏡に映った自分を見てどうだった?美人だった?

T.無いな…って思いました。次に襲ってきたのは罪悪感。身体も女の子みたいに華奢じゃないし。自分が夢見た存在とは程遠かったです。

H.解るわー。(涙) でも辞めなかった?

T.もう次は無い…そう思ったけど揃えた道具は捨てませんでした。

今でこそメディアなどでも目にする女装男子という言葉。そして世の中には女装をする男性がいるという事実。

 

その頃のタケはニューハーフと男性の間とも言える、女装をする男性という存在を知らなかった。自分はこの世の中で初めて女装をする一人きりの男性、マイノリティ中のマイノリティという感覚で結婚式の翌週にはウィッグと化粧道具をネット通販で揃えたそうだ。

 

H.ラブホテルでお化粧したってことはご家族と一緒に住まわれてるんですね。

T.えっと。その頃は結婚していました。

H.ご結婚されていたんですね!それは家では出来ないですね。そこは後でまた伺うとして。じゃあ…結婚式、ラブホテルで一人でメイク、その次の女装したシチュエーションを教えて欲しいです。

 

T.一旦諦めて、自分の気持ちを俯瞰で見ることが出来るようになり、TVで見て憧れたニューハーフ(理想の存在)には成れなかったですけど。女装を趣味とすることくらいはいいだろうと気持ちを整理しました。

その頃、メディアなどでは女装男子や男の娘(おとこのこ)の特集が組まれ始めて。それを見て赦された気持ちになったんです。

 

この気持ちやこの感情はタブーではない。自分と同じような人種は存在するんだ!って。次にした事はインターネットで「女装、名古屋」などのワードを検索し自分以外の女装をしている仲間を探そうと行動したんです。

 

H.出た!WEB検索!私もやりました〜。それで?それで?

T.それで行き着いた場所は女装貸しロッカー。

H.どんなところなの??名前の通りって感じ?

T.名前の通りって感じです。(笑)

女装貸しロッカー

一人暮らしではないタケのように、家で女装をする事が出来ない人たちがメイク用品や女装衣装などを預け、時には女装する者同士が交流をするスペース。

 

H.で、お仲間には会えましたか?

T.そこで初めて自分以外に女装をする男性と出会いました。

H.どんな人でした??

T.正直、ビックリしました。嫌悪感などではなかったが女装をするという行為に対して罪悪感や自分は変態だ…という感覚があったため、あ。自分と同じ変態に出会った。という感覚でした。

 

H.その日の事って覚えてます?どんな事があったとか。

T.覚えてますよー。色々な人に声を掛けてもらって。みんなとても優しく温かかったです。

 

まだ女性の服を着た事が無いと伝えるとフリフリのワンピースを用意してくれた。正直、趣味ではなかったし気恥ずかしさしかなかったけど袖を通したのを覚えてます。

 

H.あ。そっかメイクしてウィッグを被っただけで服と靴は持ってなかったって言ってたもんね。どうでした?始めてのワンピース体験。

 

T.とても嬉しかったです。ワンピースを身に纏った自分はまともではないと思ったけど。

 

白地に水玉のオフショルダー。男性的な身体のラインを消してくれるからというAラインのワンピース。お近づきにその水玉のワンピースをプレゼントしてもらったんですよ!本当に本当にみんなに優しかったです。

 

H.えー。みんな良い人!女装貸しロッカー、素晴らしいですね…! 他には他には??

T.あとビックリしたのが…「お外行ってきま〜す♪」って聞こえてきたんですよ。えっ!?外に出る…?本当に?って。

H.私も名古屋駅とかで見かけた事ありますよ。

T.えっ?外に出る?どうなるの?どう振る舞うの?とにかく驚いたんです。他人事ではなくなるんですけど。良くしてくれた女装家グループさんに飲みに誘われたんですよ。

 

H.緊張しますよね!どうでした?お出かけしたんですか?

T.「無理!絶対に無理です!今まで外に出ようなんて思ったことも無いし…」って断ったんですけど…(苦笑) 押し切られました。

 

目的の店には10分か15分位だったけれど、とても遠かったです。終始、下を向いてました。横断歩道での人の目線がキツかったですねー。他の二人はなぜそんなにも堂々としていられるのか分からなかったですもん。赤信号で立ち止まっている時間が永遠にも感じました。

 

H.解りすぎます。(笑) カラダ中から変な汗出ますよね。それでそれで?

 

T.居酒屋に行ったんですけど。個室じゃなかったんですよ!明らかに目立つし!(笑) 人の目が気になって気になって。でもずーっと気にしていたら気がおかしくなりそうだったから、誰かが注文した茄子の浅漬けをずっと見てました。

 

H.味わい深い…そこに茄子の浅漬け出てくるの叙情的です…タケさんストーリーテラーですね。

T.(苦笑)

H.めっちゃ面白い…他は他は?

T.「そういえば名前を決めなきゃね。」って言われまして。とっさに母の本名をもじってミキという名前を自分に付けました。真面目に考えるのなんて恥ずかしかったので適当に。

 

H.ミキちゃん!一日で色々な体験したんですね。そこから女装沼にハマったって感じですか?

T.車での帰り道。色々とビックリする事はたくさんあったが、振り返ってみるととても良い時間だと思いました。

 

素直にまたあの女装貸しロッカーに行きたい。次は人が選んでくれた服ではなく、自分で選んだ自分が着たい服を着て行こう。そう思って帰宅しました。

 

ミキとしてのストーリー

 

H.他に印象的な女装エピソードはありますか?

T.3回目の女装は自分で選んだピンクのパフスリーブのブラウス。気にしている男性的な肩幅を隠せると思ったんです。

 

下は白のスカート。靴は持っていたピンクのコンバース・オールスター。

 

今思うと靴はどう考えても合わないって分かるけど。その時はそんなことすら分からなかったですね。それで女装貸しロッカーに向かったんです。

 

その日は福井から来たという、とても可愛らしい女装家さんが居て、話をしていると福井から名古屋に来たのはとあるクラブイベントに遊びに行くためだって。クラブに遊びに行った事などなかったんですけど、不安よりも何か得られる気がしたから前向きに着いて行きました。

 

H.クラブなんて人多いじゃないですか。でも暗いから平気か。

 

T.始めて行ったクラブなんですけど。その日はフェティッシュ系のクラブイベントで。女装をしていても誰も奇妙な目で見る事はなかったんです。

それどころか半裸の女性や電飾が光るアンドロイドのようなコスチュームに身を包んだ男性。女性装をよりデコラティブにしたドラァグクイーンさんなど、女装している自分が特別ではなく普通か地味な方。(笑)

 

鳴り響くクラブサウンドの中でお酒を飲み、色々な人と談笑するのは本当に夢のようでした。そこではずみさんに始めて会いました。(笑)

 

H.え?そうなの??(驚)

T.はい。(ニコニコ)

H.あ。確かにその日、女装家さん多いなーって思った記憶があります。。。

 

ミキはますます女装にハマっていった。地元に居る時でも隙を見て漫画喫茶などでメイクの練習をした。気がつくとあの女装ロッカーに行くのが楽しみで生活していたそうだ。

 

H.じゃあ…ちょっと意地悪な質問していい?楽しかったお話は聞けたので、逆の悲しいエピソードとか始めての挫折みたいな話が聞きたいです。

T.いいですよ。女装貸しロッカーの受付のお兄さんになかなか自分のサイズに合うレディースの服が無いという相談をしていたら…

 

「女の人にそんな肩幅の人は居ないからね。」って。

H.あー!(怒) 私もそれを言われるのが一番嫌い!努力しても変えられない弱点を指摘されるとどうしようもないもん…

T.そうなんですよね。体型を隠せるというAラインのワンピースを貰った。自分で初めて選んだピンクの服だって肩を隠せるかもとパフスリーブを選んだ。

 

弱点は努力でなんとかなると信じていたんですけどね。いや、信じたかっただけ。分かっていたし気にしていた。それでも他人に指摘にされるまで、なんとかなっていると信じていた。信じようと頑張っていたんです。その日は外出せずにすぐに家に帰りました。

 

H.すごいワカル…(涙) 挫折はつきものですよね…

T.ですね。

H.傷つく度に辞めようとは思わなかった?辞めようって思ったエピソードとか辞めざるを得ないような状況になったエピソードってある?

T.女装を始めてから2年目ですかね。子供を授かりまして。

H.そうだ。結婚してたんだった!そういえば、奥様に女装バレたりしませんでした?

 

ラメがついてる!とか。ウィッグの毛が肩に着いてたとか。

T.妻には女装を始めて半年くらい経った時に女装をカミングアウトしていたんですよ。

 

頻繁に名古屋に行くようになった事で浮気を心配されていた。もちろん浮気ではなかったが女装をするために名古屋に行っているとは言えなかった。不貞を疑われるのも時間の問題だとは思っていたんですけど。ついにその日が来ました。「浮気してるの?」って。

 

H.なるほど。浮気と間違えられるのか〜。確かに私がさっき出した女装バレの例えって全部浮気の証拠になりそうだし。

T.それで、恐る恐る女装をしている事を伝えたんですよ。女装するきっかけになった友人の結婚式から女装貸しロッカーに出入りするようになるまで。嘘をつけない性格だったし、出来るだけ心配を掛けたくなかった。

 

H.ど…どうでした?

T.初めて事実を知らされた奥さんは意外な事に…「見せて。女装してるところ。」って。

 

別れも覚悟で本当の事を話していたのでとてもビックリしたけれど、意外にも妻が乗り気な雰囲気だったので妻の前に初めてミキとして現れました。

 

H.奥さん乗り気だったんだ!私、彼氏や旦那さんが女装してたら…嫌かもしれないなぁ…お前が言うなって感じですけど。(笑)

T.奥さんは旦那が女装して目の前に現れても驚きもせずに、それどころかアドバイスをくれた。それからもミキになることを容認してくれました。

H.よかったねぇ〜。

T.まぁ…いい事ばかりではないんですけど…大学生の時に出会い、初めてまともに恋愛をして。社会に出て4年目の時に結婚。女装まで認めてくれた妻との間に子供を授かったわけですが…

 

H.あ。なんとなく解る。

T.「血は残すもの」叔母の言葉から解放された気がしたんですよね。

男として生まれ、男として育ち、男として種を残す。

 

もちろん父親としての役目は始まったばかりだが…男としての役目はもうこれでいいのではないか?って。

 

女装を覚えてタケからミキになった。

 

充実しているし幸せだったんですけど…より女性に近づきたいって。その方法は中学生の時から知っていたんですよ。女性ホルモンを投与する事って。

 

 

結論。ミキは引き返した。

 

ミキは妻のお腹に子供が居ると分かった時から、僅かながら女性化するといわれている都市伝説のようなサプリを摂取していた。

 

だが、いつまでも未練がましく女性になりたいと思っている自分を振り切るためにすぐにそれすらも辞めた。妻や子供との生活を大切に思い、タケとしての人生は捨てなかったそうだ。

 

私は他人事ながらホッとした。そしてその決定をとても素晴らしいものだと思った。

 

だが人生というのは何が起こるか分からない。他人の気持ちも分からない。

 

出産のために実家に帰った妻は、そのままタケとの暮らしを紡いでいた家には戻って来なかった。

 

色々な感情を閉じ込め、前向きに三人での家庭を作ろうと頑張っていたタケ。子供を授かった時から自分の余暇や女装をすることはかなり減らし、稼ぐ給料はほぼ妻に預けていた。

 

T.本当は自分が女装していることが嫌だったのではないか?ってそれも考えました。でも、子供を授かってからはほとんどミキになる事は無かったんですけどね…

 

何故?自分なりに生まれてくる子供と妻のために一生懸命だった。何故?何故?

 

子供が生まれて3ヶ月くらいは実家でゆっくり過ごす。そうしたら3人で生活しよう。そう約束していたのに。

 

何故?何故?何故?自分の本当の気持ちを心の中に押しとどめて頑張っていたのに…独りきりで頑張っている寂しさが濁流のように込み上げ、ついに決壊した。

 

口火を切ったのはタケだったが、妻の気持ちは既に決まっていた。

 

 

二人は離婚した。

 

 

H.頑張ったのにねぇ…何と言っていいのか…でも、ごめんね。インタビュアーとして柔らかくて弱いところに触れにいくのが仕事だと思っているから…続けていいかな?

 

T.もちろんです。

H.離婚してからどういう方向で生きていこうと考えましたか?

 

T.お金が必要だと強く思いました。奥さんはちょっと良い所のお嬢さんだったんですよ。

 

里帰りの時に、私のさほど高くないお給料で暮らすよりも実家に帰った方が自分的にも子供の事を考えても良いかも…って思ったんじゃないかなって思いました。

 

彼女のお父さんに言われた一言も心に残ってます。「タケ君。男は甲斐性だぞ」って一言です。あとは現実的に養育費も稼がなきゃいけないし。教師の仕事は好きだしやりがいもあるんですけど、お給料的にはそんなに良くないので。

 

H.お金、大切ですよね…でもなんか、女性の図太さというか…人間、綺麗事で生きていないって感じるエピソードですね…ごめんなさいね、人の元奥さんの事をそんな言い方して。

 

T.それで離婚して一人になった事。一人になった時に自分を見つめ直したんです。そして教師を辞めることを視野に入れた時、教師として師と仰いでいた人物に相談したんです。

 

その時に師は自分がなぜ教師になったかを話してくれました。引き止めるためだったと思います。でも…逆に話を聞いて、自分にはそこまでの教師としてのモチベーションは無い…って思いました。

 

※詳しい内容はここでは出せないが…出自に関するモノで、学生時代に身に起きた出来事を学校で二度と起きないようにするために教師になったと語ってくれた。

 

T.自分が教師を続けてきたモチベーションは妻と子供。そしてその生活のためでした。強いモチベーションを保ち続け教鞭を取る。

 

師のような強い気持ちを持って教師をしていくことはこれまでも、これからも出来ない。教師としての限界を知った感じです。一番の夢はやはり女性に近づく事だったんです。

 

もうあの日から何十年経っただろう。もっと早くに動いていれば良かった。もっと早くから本当の自分をさらけ出せば良かった。人のせいにして来なかっただろうか?どれだけ考えてもやはり諦められませんでした。

 

H.じゃあ…決めたって事かな?

 

T.ありのままの自分として人を幸せにする事は出来ないか?いや、それを生業にしたい。そう思いました。

 

そして2017年9月17日。タケは女性ホルモンを摂取した。

 

ホルモン摂取後・当日インタビュー

 

H.今、どんな気持ち?

T.不安4割。ワクワク6割です。

H.何が不安?

T.自分のメンタルがどのように変わっていくかが不安。

H.ワクワクは?

 

T.自分の真の欲求に素直になった時にどれ位の力を発揮出来るかが楽しみ。

 

どれくらい世の中に貢献できて、どれくらい自分が幸せになれるのか?分からないことばかりだけれど、今までより確実に幸せになれると思っている。

 

H.女性ホルモンを打った事によってミキちゃんにとってのタケちゃんはどうなる?

 

T.女装のミキちゃんが消えていく感じ。何十年も決めきれなかった事にピリオドを打って本当のタケちゃんとして生きて行く感じ。

 

男として生まれた事実は絶対に変わらないし消えない。ただ、女性に近づきたかった自分が第一歩を踏み出す。成りたい自分に成るだけ。以上です。(笑)

 

〜筆者からタケちゃんへ~

何十年も願望を閉じ込めて、それでも悩み考え続けて来たタケちゃんの大切な日に一緒に居た事。そして私がライターの仕事を始めて、その大切な日にインタビュー出来た事は何か運命を感じます。

 

これからのタケちゃんの人生に幸せが訪れることを祈っています。そして出来る手助けは何でもしたいと思っています。

 

タケちゃん。今度、あなたの笑顔を見るのが楽しみです。
そしてバイバイ。ミキちゃん。

インタビューを終えて

 

※MtF(Male to Female/男から女へ)と言われる人が全て男性を好きになるわけではない。

 

全員が全員、幼い時から性別に対する違和感を自覚しているわけではない。全員が性別を変更するために性転換手術(今は性別適合手術と言う)をする訳ではない。

 

女性を好きになって女性とセックスが出来る人は本当のMtFではない。偽物だ。などと言う人も居る。

 

本物も偽物もあるのだろうか?

 

勿論、あるかもしれない。

だが、筆者は色々なMtFを見てきた。これからはさらに向き合う機会も増えるだろう。

 

他のMtFを見て偽物と断罪する者。人の親であるMtF。やりたい事をやっているだけという人。高校生の時から自分は女だと自覚していたので親に相談して女性ホルモンを投与し、学校と相談の上でセーラー服を着て通学していた子。性別適合手術をしたが、世の中と思ったように折り合いが付けられず男性の姿で暮らすことを選んだ人。

 

 

私は人の数だけ思想や理想や理由があると思う。そして責任を取ることが出来るのは本人だけだとも思う。そう。本物かどうかを決められるのは自分しかいないのではないかと思っている。
だから私はタケだって偽物なんて思わない。世の中が偽物だと決めつけたとしても、私はタケの女性に近づきたい気持ちの強さを目の当たりにしたから。

 

 

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