「結婚の自由をすべての人に」訴訟
現在、日本では、同性婚は認められていない。
本来であれば憲法で守られるべき個人の尊厳が侵害されており、人権侵害にあたると考えられているが、未だ同性婚の法制化に至っていない。
2019年2月14日、性別を問わず結婚ができるようになるよう「結婚の自由をすべての人に」訴訟が行われている。
この現状において、京都、香川、愛知3府県に住む3組6人の同性カップルが、同性婚を認めない民法や戸籍法の規定は憲法に反するとし、国会が同性婚を認める立法を怠ったために精神的苦痛を受けたとし、1人100万円の損害賠償を国に求めるため、現在5地裁にて「結婚の自由をすべての人に」訴訟が行われている。
この「結婚の自由をすべての人に」訴訟は、法律上の性別が同しゲイカップルやレズビアンカップルが結婚できないことが憲法違反だと問う、日本初の訴訟である。
現在、札幌、東京、名古屋、大阪、福岡の5つの地方裁判所で判決が言い渡されており、5つの判決のうち、4つの判決で、違憲との判断がなされている。
唯一合憲との判断であった大阪地裁判決においても、違憲になる可能性を示唆している。（東京二次訴訟は、東京地方裁判所で進行中）
同性婚に関する裁判 W判決デー
2024年3月14日(木)、午前に東京地裁で第二次訴訟の判決（最後の地裁判決）、午後に札幌高裁にて北海道訴訟の判決（最初の高裁判決）が言い渡される。
すでに4つの地方裁判所が違憲を指摘したが、それでも立法府が動こうとしないなか、初の高裁の判断に注目が高まる。
【東京第二次訴訟】東京地裁判決
日時：2024年3月14日(木)10：30～
場所：東京地方裁判所 103号法廷
事件番号：東京地方裁判所令和３年(ワ)第７６４５号
傍聴整理券：当日午前10:10までに東京地方裁判所2番交付所に来た方を対象に、抽選が行われる。
【北海道訴訟】札幌高裁判決
日時：2024年3月14日(木)15:00～15:15頃
場所：札幌高等裁判所8階 （中央区大通西１１丁目） 802号法廷
傍聴整理券：当日、14:30までに札幌高地裁合同庁舎本館１階 一般待合室に来られた方へ傍聴整理券が交付される。
予定枚数（65枚程度）を超えた場合は、抽選となる。
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