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日本各地の裁判所で議論が続けられてきた「同性婚(婚姻の平等)」の法制化。その実現に向けて精力的に活動を続けている一般社団法人「Marriage for All Japan(通称:マリフォー)」が、多くの市民から集まった署名を最高裁判所へ提出しました。
この記事では、今回のマリフォーによる署名提出の概要から、同性婚の法制化が求められる背景、そして誰もが生きやすい社会に向けて私たちができることについて特集します。

※2026年3月時点での情報です。

一般社団法人「Marriage for All Japan – 結婚の自由をすべての人に(通称:マリフォー)」は、セクシャリティ に関わらず、すべての人が結婚の選択肢を持せる社会=婚姻の平等を目指して活動している団体です。
結婚の自由を巡り、これまでにも数多くの署名が集められてきましたが、今回の提出は「これだけ多くの人が婚姻の平等を望んでいる」という明確な世論を、最高裁に改めて突きつける重要な局面となりました。
提出の直前である2026年6月6日・7日の2日間、東京の代々木公園で開催された「Tokyo Pride 2026」でもマリフォーの特設ブースが出展。そこでは多くの来場者が足を止め、熱心に署名をするなど、提出の間際まで現地での精力的な活動が続けられていました。
迎えた署名提出の当日は、原告や代理人弁護士、支援者ら計16人が最高裁判所を訪問し、3万6,001筆分の署名が届けられました。
提出後に行われた記者会見で、原告の一人は「最高裁の裁判官は自分の親や子供の顔を思い浮かべ、『もし同性と結婚を望む人だったら』と想像して判決を書いてください」と切実な思いを訴えました。
現在、この「同性婚を認めない法律の規定が憲法に違反するかどうか」という問題について、最高裁が今年度中にも統一判断を示す見通しとなっています。

「わざわざ法律を変えなくても、パートナーシップ制度があるのでは?」と思う方もいるかもしれません。しかし、現在の日本の制度には、法的な婚姻関係を結べないことによる権利の不平等が存在します。

法的婚姻(異性間) パートナーシップ制度
法的効力 全国どこでも一律に認められる 自治体ごとに異なり、法的拘束力はない
税制上の優遇 配偶者控除、相続税の軽減などあり 原則として適用されない
共同親権 共同で親権を持つことができる 法律上の共同親権は認められない
在留資格 外国人配偶者に「日本人の配偶者等」の在留資格 同性パートナーには原則として認められない

1. 法的・経済的な不利益

法的に「家族」として認められない場合、パートナーが病気で倒れた際に病院での面会や手術の同意を拒否されるリスクがあります。また、長年連れ添ったパートナーであっても、財産を相続するための手続きが複雑になってしまいます。

2.「尊厳」の問題

法的婚姻が認められないということは、国家から「あなたたちの関係性は不十分である」と言われているに等しいと感じる当事者も少なくありません。これは単に手続きの不便さだけでなく、個人の尊厳やアイデンティティに深く関わる問題です。
すべての人が自分の愛する人と法的な家族になる選択肢を持てることは、基本的人権の尊重という観点からも極めて重要です。

3. 周囲からの理解や社会的な「家族」としての扱い

パートナーシップ制度は少しずつ広がっていますが、民間企業や不動産、あるいは日常生活のあらゆる場面で「法律上の夫婦」と同じように扱われるわけではありません。例えば、賃貸契約で同居を断られたり、職場の福利厚生で配偶者としての手当や休暇が認められないかったりするケースが依然として存在します。

最高裁への署名提出という今回の大きな動きを、一過性のニュースで終わらせないために、私たち一人ひとりが日々の生活の中で取れるアクションがあります。

・正しい情報を「知る・学ぶ」

同性カップルが置かれている現状や、現行の法制度が抱える課題について、まずは客観的な事実に触れ、正しく知ることがすべての第一歩となります。

・SNSで「発信・共有(シェア)」する

同性婚に関するニュースや信頼できる記事をSNS等で共有することは、まだこの問題に詳しくない人へ認知を広げるきっかけになります。その際は、多様な視点があることに配慮し、誰もが気持ちよく読める言葉選びを意識することも大切です。

・アライ(理解者・支援者)としての意思表示

身の回りの人に対して「私は多様な生き方や婚姻の平等を支持している」と言葉や態度で表すことは、すぐ近くにいるかもしれない当事者の方々が安心して過ごせる環境づくりに繋がります。

少子高齢化や多様なライフスタイルの出現など、日本の「家族」を取り巻く環境は、時代とともに変化しています。法律は固定されたものではなく、時代に合わせて人々を幸せにするためにアップデートしていくものではないのかと改めて考えさせられます。

セクシャリティを問わずすべての人が、誰を愛し、誰と人生を共にするかを自由に選択でき、それが社会から祝福され守られる。そんな当たり前で、温かい未来の実現に向けて、引き続き注目していきたいと思います。

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