リオ五輪は、LGBTにとっても、意義深い祭典となりそうだ。リオ五輪組織委員会は、「LGBTの権利尊重に関する誓約書に署名。関連物(ピンバッジ・マグネットなど)を作製し、大会公式ショップで販売しているという。
一方、異文化に寛容と言われるブラジルでも、LGBTに対する差別的発言や事件が起きている。
今月2日、リオデジャネイロ連邦大学の男子学生(30)が大学構内で殺害された。被害者は同性愛者で、差別主義者から脅迫を受けていたという。
大学の友人パウロ・イナシオさん(21)は「彼はゲイであることを隠していなかった。正義感が強く、同性愛者の友達が侮辱された時はインターネット上でそれを批判した。だが、大学内には過激な差別主義者の集団が存在している」と語る。NGO団体によると、15年に同性愛に対する偏見で殺害された人は、ブラジル国内で318人に上る。(朝日新聞デジタル 2016年7月27日)
リオ五輪では、多くのLGBT当事者が各国の代表として参加をする。彼らの活躍により、LGBTの理解が促進されることを切に願っている。
※以下は、リオ五輪に参加するLGBT当事者(前掲の朝日新聞デジタルから、引用・要約)
ビーチバレー女子ブラジル代表でロンドン五輪銅メダリストのラリッサ・フランカ(34)
2013年に同性のビーチバレー選手と結婚。彼女は、ともに白いドレスを身にまとった結婚式の写真をフェイスブックに載せ、地元メディアは「友人やファンから祝福を受けた」と報道した。
体操女子元ブラジル代表のライス・ソウザ(27)
「私は性について語ることが好き。ずっとそうだった」と地元メディアに話す。