レズビアンの工藤久美子氏「同性カップル支援制度」を、札幌市長・秋元克広に要望

札幌市で活動をしているLGBTグループが、同性カップルに結婚と同等の関係を認める「ドメスティックパートナーシップ制度」の創設を、呼びかけている。

グループが制度を要望するのは、こうした問題(住居の賃貸契約ができないことなど)を解消するのが目的だ。生活を共にするLGBTカップルらの関係を行政が公的に認めることで、事業者に対応の改善を促す狙いがある。グループは今年、要望活動を開始。市内に住むLGBTを含む140人超の賛同者を集めたという。(朝日新聞デジタル 2016年6月5日)

グループの一人である工藤久美子氏は、同性婚よりも、パートナーシップ制度の実現を要望。「結婚は家同士の結びつきという考えもあって窮屈。パートナーと自由な関係のまま社会的なサービスを受けるためには、制度の方がいい」(前掲)と話してる。

地方では、またまだ伝統的家族観が根強い。そのため、LGBTのカップルにおいて、双方の親族への説明は大変だと聞く。そのような中、札幌市において同制度の創設が実現させ、北海道の他の地域にも派生することを期待したい。

サム: LGBTのアライ(支援者)として、Flag編集部で記事執筆。前職において、様々な分野の企業・個人プロフェッショナルの広報業務(メディア露出)を支援。その経験を活かし、LGBTというテーマを、政治、経済、国際情勢、人文科学などの様々な切り口で考察、広報していきたいと考え、日々奮闘中。