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前回は、LGBTの子どもに対して、自己肯定感を高めることで、自身がLGBTであることを受け入れられることを紹介した。では、自己肯定感を育むにはどうすればよいのであろうか。専門家の意見によると、その鍵は「本を読み他人との相違点を認識させること」だと言えそうだ。

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出典:photo-ac.com
本を読むことで、自他の区別ができるようになる

筆者は、本を読むことが重要と考える。本を通じて、他人と自分との相違点を学ぶことで、他人との接し方や対処策を身につけられると考えているからだ。

LGBTの子どもは、自身と他人(いわゆるストレートの人)において性自認・性的指向などで相違があることを、成長するに連れて否が応でも認識することであろう。
仮に、周りにいる他人の大半が、LGBTに対して批判的であれば、LGBTの子どもは不安になるはずだ。
そのため、繰り返しにはなるが、出来る限り、自分と意見を異にする他人に触れて、対処策を学ばせなければならない。

他人との相違点を見つけ出すうえで、ベストセラー作家の佐藤優氏の意見が参考になる。
佐藤氏は、子どもの教育において、自分の考えと人の考えを区別することは絶対に大事だとしたうえで、本を読ませることが重要と紹介。

本の読み方として、〈(本の著者に対して)基本的に賛成なのか、基本的に反対なのか、あるいはよくわからないのか。あるいはここまではわかるんだけれどもこの先は私は意見が違うとか、そういう分類をしながら読む訓練をすることが重要〉(東洋経済オンライン 2013年02月04日)と説いている。

つまり、本を読むことで、他人の意見に対する、賛成・反対や違和感を認識することができるのだ。その結果、他人との接し方や対処策を身につけられると思う。

おすすめの本とは

東京新聞(2015年11月13日 14面)で、LGBTの子どもが自己肯定感を身に付けるために必要な本を紹介しているので、ここでも紹介しておく。本の主人公が、全てLGBTであることが共通点だ。

①わたしはあかねこ(文溪堂)
兄弟の中で、毛の色が異なり異端視扱いされ。家を出た猫が、
別の世界で出会った猫から、高評価を得られ自信をつけること

②タンタンタンゴはパパふたり(ポット出版)
ペンギンの雄カップルの子育て絵本

③王さまと王さま(ポット出版)
王子さまと王子さまが結ばれるお話

参考になれれば幸いである。

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