ここ数年、海外の企業が次々にLGBT広告を出している。 会社自体がLGBTに寛容であることを示し、「フレンドリーさ」をアピール。 日本では見慣れないが、欧米はじめ海外ではすでに当たり前の光景である。 有名企業が打ち出すLGBT広告をまとめた。
ティファニー
結婚指輪のキャンペーンの時に用いられた写真。 ゲイカップルの結婚もアメリカでは珍しいものではなくなっている。 この広告にはどんなカップルも愛の象徴として指輪をつけて欲しいという思いが込められている。 ティファニーはこれ以外にも同性婚をテーマにしたファッションショーなど、LGBTに向けての様々な企画を行っている。
JCペニー
アメリカのデパートチェーンJ.C.ペニーのカタログ。 「父の日」に出されたもので、実際のゲイカップルが起用されたたことで話題になりました。 写っている子どもたちも彼らの子供です。 また「母の日」には実際のレズビアンカップルと子どもたちの写真が掲載されました。
アバクロンビー&フィッチ
通称「アバクロ」の名で日本人にもファンが多いAbercrombie & Fitch。 プロモーションにレズビアンを起用したり、写真のようにゲイを使ったりLGBT広告にはかなり積極的。 LGBTが働きやすい企業としても知られており、当事者のなかでも根強いファンが多いブランドです。それにしてもかなり攻めの写真。アバクロのLGBTの広告には白黒のハイセンスな広告が多いです。
ベネトン
イタリアの企業グループ、ベネトン社の広告。 「全ての憎悪と差別に対する闘い」と銘打ったキャンペーンで用いられたものです。 このキャンペーンにはリア・Tを含む9人を広告に起用しました。 モデルとなったリア・Tは世界で活躍するブラジル出身のトランスジェンダーモデルとして有名。
レイバン
おなじみの高級アイウェアメーカーのレイバン。 広告には「NEVER HIDE」(「決して隠さない」)とかなり強いメッセージ。 堂々と誇りを持とうと呼びかけています。 街の中で手を繋ぎ合う男性がとても象徴的です。
トヨタ
日本を代表する企業のトヨタ自動車もLGBT広告を出している。 世界的な潮流から、トヨタ以外にもLGBT広告を出す日系は増えてきている。そしてトヨタ社は職場の多様性の評価を表すHRCの調査でも高い評価を得ている(こちらを参照)。 LGBTが働きやすい企業ランキングでも日系企業の中では常に上位。
まとめ
LGBTの広告を見ていると「消費財」や「アパレル」関係の企業がリードしているようだ。 上記の企業以外にも実に多くの企業がLGBTに対してアプローチしている。 最近ではIT企業も積極的に活動しており、 Apple、Amazon、Facebook、Googleなど大手を中心に大きなイベントも行われいる。 日本においても、先日公開されたAmazonのCMの中で同性カップルが描かれた(下部に動画あり)。このように徐々に日本でも普及し始めるLGBT広告。今後も注目したい。
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