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LGBTという言葉を使うときに注意しておくべきことがある。

例えば「LGBTは〜」とするか「セクシャルマイノリティは〜」とするか。 また「ゲイは〜」とするか「ゲイ男性は〜」とするか。 微妙なニュアンスではあるが、とても重要な点でもある。 今回は記事を読まれる方々に「私たちはこういう意味でこのワードを用いている」 という前提を記しておくと同時に、その微妙を伝える。

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pixabay.com

 

01.言葉選びの重要性

「LGBT」には大別して2通りの解釈がある。

①文言のまま「レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー」の頭文字であるとする認識。

②「性的少数者」「セクシャルマイノリティ」という大きな概念であると捉える認識。

 

①の認識では「レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー」のみに限定された、とても狭義的な意味となる。 ②の認識では「性的少数者」全体を表すためインターセックス、アセクシャル、クエスチョニング等々のすべてのセクシャルマイノリティが含まれ極めて広義的な意味になる。 当メディアでは、基本的には後者の認識で記述していく。

わかりやすく「LGBT」の後に続けて「LGBTIAQ…」とも書けるが、際限なく長くなってしまう。また頭文字を並べたとしてもすべてのセクシャリティを包括する表現はできないからだ。 「LGBT」は、すべてのセクシャルマイノリティの総称として広く世界中で用いられている言葉であり、当媒体もその例に則っている。「LGBT」と「セクシャルマイノリティ」は同義であり、様々な性の在り方の総称である。

02.上から目線を避ける

「LGBT」は「性的少数者」「セクシャルマイノリティ」の総称として用いると先ほど確認した。 今度は「レズビアン」や「ゲイ」というように、限定したい時に用いる主語についてどう用いるか。 「レズビアンは〜」という表現や「ゲイは〜」という表現でも全く問題ないのだが、 なんとなく文章になると上から目線で「呼び捨て」にされているような感覚がある。 そのため文脈によっては敬称として「レズビアン女性は〜」「ゲイ男性は〜」と表現することもある。 もちろん「レズビアン」は「女性」であり「レズビアン男性」という表現があるわけではないのだが、 上記理由から当メディアではそのように表現している。ただ会話の中ではあえて敬称をつけるより、そのまま直接呼んだほうが自然である。

03.セクシャリティの定義は「便宜上」でしかないことを知る

「セクシャリティはグラデーションである」という表現がよくされる。 10人いれば10人のセクシャリティがあるのだ。 例えば男性同性愛者を「ゲイ」と一括りにしてしまうが、実際は一括りにして述べられないほど多様な「ゲイ」の形がある。 そもそも「ゲイ」とは、異性愛者と「性的指向」においてのみ異なるだけであり、服装や振る舞いは全く関係ない。 そのため同じ「ゲイ」と分類させる中にも、自己表現として女装をする人や口調だけを女性的にする人もいる。 各々が自己表現としてのアイデンティティを持っており、その度合はひとりとして被ることのない「グラデーション」なのだ。つまり一口に「ゲイ」と表現したとしても、その概念を一つに収めることはできない。

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