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日本のLGBTシーンが一年で最も盛り上がるといっても過言ではないのが「東京レインボープライド フェスタ&パレード」の2日間だ。今年の「東京レインボープライド2016」のパレードには過去最多の4500人が参加したという。

筆者は今回、初めて東京レインボープライドのパレードを参加者として歩いた。その中で印象的だったのは、「沿道の子ども達」の反応である。今回は、プライドパレードが沿道の子ども達にとってどのような意味があるのか考えてみたい。

パレードを歩く途中、私は何度か沿道の子ども達が「LGBTって何?」と話している場面を見かけた。例えば、信号待ちの小学校高学年くらいの男子集団。彼らは私の持っていたプラカードを読み上げて「LGBTって何だ?」と話していた。他にも小学校低学年くらいの女の子が「LGBTって何?」と親に質問していたりもした。

このように沿道には、LGBTや性の多様性という概念に初めて触れた子ども達がいたのだ。こうした子ども達の反応から感じたのは、「パレードは子ども達にLGBTを知るきっかけを提供するのだな」という点だ。

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残念ながら現在の学校の授業において、LGBTや性の多様性が扱われる機会はほとんどない。宝塚大学の日高康晴教授(2014)が教員対象に実施した調査によると、授業でLGBTを取り入れた経験を持つ教員は13.4%しかいないという。学校の子ども達がLGBTについて知る機会は非常に少ないのだ。こうした学校教育の現状を踏まえると、プライドパレードをはじめとする様々なLGBTの市民活動が持つ”子ども達への教育的価値”は、無視できないだろう。

さらに、「子ども達がLGBTについて興味を持つ」ことは、その子ども達の周囲の大人にとっても大きな意味がある。というのも、子ども達がLGBTについて親や先生などの大人に質問すれば、その大人が子どもの疑問に答えるためにLGBTの情報にアクセスすると考えられるからだ。もちろん、全ての大人が子どもの知的欲求に真摯に向き合うとは限らないだろう。とはいえ、子ども達がLGBTについて興味を持つことは、周囲の大人にLGBTを正しく理解してもらうきっかけとなりうるのだ。

東京レインボープライドのパレードを見ていた沿道の子ども達が、「LGBTって何?」と興味を持ってくれたのは非常に喜ばしいことだ。この子ども達の興味が、LGBT理解の広がりのきっかけになることを切に願う。

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