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千葉市の市民団体「レインボー千葉の会」が4月24日、「千葉市LGBT意見交換会〜多様性を尊重する千葉市のまちづくり〜」と題する勉強会を開いた。この勉強会では、市担当者を招き、昨年12月に同市で実施された「性的少数者(性的マイノリティ)」に関するWebアンケートの結果と千葉市の取り組みについて議論がなされていた。また、千葉大学教育学部の片岡洋子教授がLGBTの人権に関する国内外の動向を教育の面から解説した。

千葉市性的少数者への取り組み

 

市担当者によると、これまで千葉市はLGBTに関して、市民・市職員向けの研修、パンフレット「性的少数者と人権」の作成、Webアンケートの実施などに取り組んできた。(Webアンケートの結果はこちらから閲覧可能)。さらに、今年策定されたばかりの「ちば男女共同参画基本計画(第4次ハーモニープラン)」では、重点施策として新たに「LGBT(性的少数者)への理解促進と支援」が盛り込まれたという。今後はこの計画を踏まえて、LGBT に関する正しい情報の提供、理解・促進のための教育や啓発活動の推進、相談等の支援に取り組んでいくそうだ。

一方で、渋谷区・世田谷区のような「パートナーシップ制度」の導入には慎重な姿勢だ。勉強会後半の質疑応答で、参加者から千葉市の「パートナーシップ制度」導入について質問があったが、市担当者は「アンケート結果や議員・市民・有識者の意見交換会などを通して総合的に研究していこうと考えている」と答えるにとどまった。千葉市としては、国の動向や他自治体の導入事例などを様子見したいようだ。

とはいえ、今回のように市民団体が市職員を招いて勉強会を開くことのできた意義は大きい。市内のLGBT当事者の存在やLGBT施策の需要が可視化されることで、自治体がLGBT施策に取り組みやすくなるからだ。

勉強会には、議員の参加者も複数名姿を見せた。千葉市市議会議員だけでなく、周辺の自治体の議員もおり、この勉強会が千葉市外の自治体の議員がLGBT当事者の声を聞き、LGBT施策について知る場となっていたといえるだろう。千葉市の活動が他の自治体に広がっていく、そんな可能性を見せてくれた勉強会であった。

※「レインボー千葉の会」は、「多様性を尊重する千葉市」をつくるために、千葉市のLGBT当事者とアライ(支援者)が集まって立ち上げた団体。千葉市への政策提言を目的に、今年の1月から勉強会やミーティングを重ねている。次回の勉強会は6月12日(日)に千葉市内で開催予定。(Twitter:@rainbow_chiba)

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