前向きな発言をする人こそ、悩みを抱えているかもしれない

被災地で、LGBT団体を立ち上げ予定だった当事者が自殺をしてしまったという記事(朝日新聞夕刊 11面 2016/2/23)があった。記事によると、JR仙台駅に近い10階建てのビルから、身を投げたという。筆者が注目したのは、「ひとりで悩まないで。ここにもいるよ!」(前掲)と、前向きな発言をしていたにも関わらず、自らを殺めてしまったということだった。

自殺をした当事者のパートナーの見解を紹介したい。

桜さん(前出の自殺をしてしまった方)は、自身が病気がちで敬海さん(桜さんのパートナー)の役に立てないことを、負い目に感じていたようだった。(前掲)

他者の、外には表さない心境や気持ちを知ることは、とても難しいことである。他人に対する思いやりの心を持ち続けることしかないのだと思った。

サム: LGBTのアライ(支援者)として、Flag編集部で記事執筆。前職において、様々な分野の企業・個人プロフェッショナルの広報業務(メディア露出)を支援。その経験を活かし、LGBTというテーマを、政治、経済、国際情勢、人文科学などの様々な切り口で考察、広報していきたいと考え、日々奮闘中。