【ニュース】埼玉県職員、LGBT成人式の後援を却下

2011年より、NPO法人ReBitのサポートの下、全国各地で行われている「LGBT成人式」。「LGBT成人式」は「成りたい人になる(=成人)」を合言葉に、年齢やセクシュアリティを一切問わず、LGBT当事者やその友人家族など、1歳〜60代まで幅広くい層が参加するイベント。(NPO法人ReBitホームページより

埼玉県でも「ing!!(イング)」の企画で行われることになっていた「LGBT成人式」だが、その開催の後援を巡って、埼玉県が団体の後援を却下するという問題が起きた。

(LGBT成人式の)担当者は昨年十二月、「自治体や議会が後援してくれれば、安心して出席してもらえる」と、県と県教委、県議会、さいたま市に後援を求める申請書を出した。しかし、県は「団体が発足したばかりで活動実績が確認できなかった」として申請を却下。県教委と県議会も同様の理由で却下したという。(東京新聞2016/02/02)

前述した通り「LGBT成人式」は2011年度より活動実績はあり、また開催意義も社会的背景から大変深いものだ。LGBTを応援しようという全国的な流れに沿っているイベントだけに、今回の埼玉県の対応は残念である。

一方、開催都市のさいたま市では、「LGBT当事者が自己肯定しつつ生きられる社会をつくることがイベントの目的なので承認に値する」と後援を決めた。(前掲)

one: LGBTの当事者としてFlag編集部に携わる。LGBTの人生・キャリアに関連した記事を中心に執筆。ご意見・ご連絡はこちらまで:info@rainbowflag.jp