WORK

ダンサー・パフォーマーの川口隆夫と、セクシャリティー研究の米国人・ジョナサンM・ホール氏の2名が、LGBTの実態をダンスで表現プロジェクトを立ち上げた。同プロジェクトの名称は「TOUCH OF THE OTHER(意味:他者の手)」。1月15~17日から、東京・表参道のスパイラルホールで講演が開始される。

同プロジェクトは、公衆トイレにおける、男性間の性行為の実態を調査したロード・ハンフリース氏(1930~88)の論文を基に創作。川口氏は、性・人種・身体障害などの問題を映像やパフォーマンスなどで表現する芸術集団「ダムタイプ」のメンバー。ホール氏は、戦後日本におけるセクシャリティー研究を続けている。

ここで、同プロジェクトに関する、川口氏とホール氏の発言を紹介したい。

川口氏:
トイレの個室で行為を行っているとき、個室こそが2人にとっての『外』で、外が『内』だと感じられるかもしれない。内と外、多数派と少数派。自身の内なる欲望をはっきり知覚すると、対極的な価値観の間の『液状化』が始まる。そうした状態に、僕は希望をみる(朝日新聞デジタル 2016/1/13 16:30)

ホール氏
「多数派と少数派はいとも簡単に反転する。『正しい』とされていることを自由に疑い、『常識』のあいまいさに気付いてもらいたい」(前掲)

ホール氏の発言を聞き、アインシュタインの「常識とは、18歳までに身に付けた偏見」との格言が思い浮かんだ。
LGBTの存在が、「常識」となるためには、社会の「常識」を見直していく必要があると思った。

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