トランスジェンダーやトランスセクシャルへの嫌悪を指す。また宗教的な教義などに基づく、否定的な価値観などを持つことも含まれ、暴力などの行為に発展する場合や、雇用の際の不公平という形でも顕著に現れる場合も存在する。

ストレートの人だけではなくLGBsの人々からの「トランスフォビア」の対象になる可能性もある。トランスジェンダー・トランスセクシャルの当事者が抱える悩みは多く、「ナショナル・センター・フォー・トランスジェンダー・イクオリティー」(NCTE)と「全米ゲイ・レズビアン・タスクフォース」によって発行された『インジャスティス・アット・エブリー・ターン』では以下のような結果が出ている。

・トランスジェンダーの人々は一般人口の2倍の割合で解雇を経験し、「有色人種の場合には全米の失業率の4倍にまで割合が高くなっている」。
・トランスジェンダーのうち90%がハラスメントや不当な扱い、差別を職場で受けたことがあると答えている。

・警察と接触したことのある22パーセントの人々が警察によるハラスメントを受けたと答えており、「有色人種の人々による報告の割合はさらに多い」。

・ほぼ半分の回答者(46パーセント)が警察に助けを求めることをためらうと報告した。

・41パーセントの回答者が自殺を試みたことがあると答えた。一般人口の割合は1.6パーセントである。

仕事や私生活にも大きな影響を与えており、反ホモフォビアと同様に5月17日に理解を推進する活動が行われているが、各団体の活動だけではなく企業や行政単位での対応が必要とされている。

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