カミングアウトをした本人の了承なく、セクシャリティについて第三者に公言してしまうこと。性的指向、性自認の暴露。プライバシーの問題にも関わる。自分のセクシャリティの公開範囲は人それぞれ異なるため、カミングアウトを受けた際は、本人へどの程度の範囲内でカミングアウトをあいているかについて聞いておくべきである。
アウティングはゲイやレズビアン、バイセクシャル、トランスジェンダー(LGBT)などに対して、本人の了解を得ずに、公にしていない性的指向や性自認を暴露する行動のこと。アウティングはプライバシー問題、選択の自由の侵害問題などを引き起こし、さらにホモフォビアや異性愛中心主義解消の取組みにまつわる共通善議論の火付け役ともなる。(Wikipedia)
アウティング(Outing)とは,LGBTなどに関し,本人の承諾を得ず,その性的指向や性自認を公表することであると言われています。
まず,アウティング自体は,原則として民事上の不法行為にあたります。不法行為の一つである名誉毀損と構成することもできます。しかし,アウティングによって社会的評価が低下したと主張することに抵抗がある方もいると思います。ですので,プライバシーの侵害と構成する方が,実体にも合致していると思います。(中略)もっとも,アウティングの態様・程度,その動機,被害者の性的指向などがどの程度周知されていたかなどの諸事情によっては,アウティングが不法行為に当たらないと評価されたり,または,不法行為に当たるとしても損害の程度は低いと評価されたりすることもあります。(前園法律事務所)
「カミングアウトは大きな賭け」といえます。最悪なのは、本人の意思を無視してカミングアウトされた相手が周囲にそれを漏らすこと。これを「アウティング」といいます。
アウティングされた当事者は「もう誰にもLGBTだと言えない」として、心を閉ざしてしまう。ますます孤立感を高めていって、生きづらさに拍車をかけてしまう。(LGBT-アライの輪を広げよう!-)
政治方策としてのアウティングの効果はメディアのアウティング被害者の報道の取り上げ方によって異なる。インターネットの出現により、公人へのアウティングは容易に行われるようになった。インターネット出現の20年後にマイケル・ロジャースは前述の下院議員エドワード・シュロックについて、自分の主張をウェブサイトにレポートすることで法的行動のリスクの回避策を新聞やその他のメディアに作らせていた。今日では彼は自分のウェブサイトや他のメディアの報道することによって自分の主張を広めることができている。
シーナリラはピート・ウィリアムズのアウティングに対して「その後遺症がまさに軍隊におけるゲイへの方針に大きな傷を作り出してしまった。その注目が1992年の政治問題を作り出した結果、大統領選挙戦に議論を押し出すことになってしまった」と異論を唱えている。(ibid, p. 161) ここでの政治問題は、日本国内で起きた同性愛の米海軍関係者の殺人事件などをきっかけに始まった軍における同性愛者の対応の政治問題化を指し、政策民主党候補者と独立候補のロス・ペローが同性愛者の軍における勤務禁止の撤回を公約を表明していた。その後ビル・クリントンが大統領就任すると「Don’t Ask, Don’t Tell」の方針が折衷案として制定されることとなった。(Wikipedia)