語源のフルイドは英語で「流動的」であることを示す言葉。「好きになる性別を定めない」「好きになる性別を特定しない在り方」。ジョニー・デップの娘でCHANELなどのモデルを務めるリリー=ローズ・メロディ・デップがアメリカの『Self Evident Project』で「セクシャルフルイデンティ」だとカミングアウトした。
セクシャルフルイディティは、自分の性を固定したものとしない在り方。
男性や女性いずれの性に対しても魅力を感じる指向を表すバイセクシュアルでもなく、性的少数者を限定的に表現するLGBTでもない。そもそも性は流動的なものと解釈するまったく新しい考え方。(itLIFE by FRaU)
東京大学で教授を努めており、「女性装の大学教授」として有名な安冨歩氏はセクシャルフイディティについて前掲の媒体にて語っている。「(前略)差別される人々が、権利を守るためにそのラベルを逆手に取ってきたわけですが、権利が拡大するにつれて、カテゴライズなど意味がないという方向に進むのは自然だし、素敵だと思います」。
「セクシャルフルイディティ」は別名「セクシャルフルイド」とも言われる。(「フルイド」は英語の”fluid”から来ており、「流体性がある」という意味。)両性愛者(バイセクシャル)とも異なる概念で、時には女性を好きになり、時には男性が好きになるというように好きになる性別を定めないのがセクシャルフイディティ。