プロジェリア症候群という病気をご存知でしょうか。 早老症とも言われ、通常の10倍の早さで老化が進んでいく遺伝性の難病です。 サム・バーンズ氏もプロジェリアと闘う一人でした。 しかしそんな彼は難病を持ちながらも「毎日とても幸せな人生を送っている」と言います。 それはなぜでしょうか。 『TEDxMidAtlantic』で語られた感動スピーチをまとめました。 人生を全うした彼が残した「幸せに生きるための3つの哲学」とは。
01.できないことに目を奪われてはいけない。なぜならあなたにはできることが沢山あるから。
彼はよく「プロジェリアを抱えているのは大変でしょう」と言われるそうです。 しかし「実際は日常生活で考えていることのほとんどがプロジェリアとは関係のないことだ」といいます。
人生ではできないことで溢れています。 しかし「できないこと」は「できないこと」なのです。認めるしかありません。 彼は自分が「できること」に情熱を注いぎ、充実した毎日を過ごしています。
自分の弱点は埋めようとしてもきりがありません。克服しても次の弱点が見えるようになります。 であるなら、弱みを見つめている時間を自分の「できること」を磨くために使うべきです。 自分の「できること」をリストアップしてみてください。 彼の言うように「できることが沢山ある」ことに気づくことが幸せに生きることへの第一歩となります。
02.つねに自分が一緒にいたいと思う人たちといること。
「そこにいて自分が楽しいか」 それが一番大事なことでしょう。
お互いにポジティブな影響を与え合い、時にはできないことを補い合う。 彼の言う「外見ではなく中身で繋がっている」関係性は人生の幸せそのものでしょう。
そのためにも自分のコミュニティを大切にしましょう。 まだ自分の居場所が見つかっていない人は、見つかるまで探し続けるべきです。 あなたが探している「一緒にいたい」と思うコミュニティはどこかに必ずあります。
03.前に進み続けること。
「私はつねに人生を豊かにする目標や楽しみを持つようにしています。 大きな目標でなくてもいいんです。 例えば漫画の次回作をたのしみにしたり、家族と休みの日を過ごすしたりとか。 そうすることで私は輝かしい未来があると信じることができ、困難を乗り越える力になりました」
心の持ち方次第で困難は乗り越えられるものになります。 過去にとらわれず、未来に向けて今何ができるかを考えましょう。 過去を変えることはできませんが、未来はどうにでも変えることができます。
幸せな人生を歩めていないと思うなら、思い切って一歩前に出てみましょう。 不思議な事に前に出た者には良い結果が着いてくるものです。
まとめ
このスピーチが行われたのが彼が当時17歳の時でした。 そしてこのスピーチの3ヶ月後、彼は亡くなりました。
難病を抱えながらも自分の人生を見つめ、 自らの哲学を見出した彼の姿に私達も学ぶことが多くあります。
「出来ないことに固執しないこと」「自分の大切な人たちと一緒に過ごすこと」「常に前向きな目標を持つこと」。境遇は違えど、すべての人に参考になる哲学であるはずです。 是非、本編の動画も御覧ください。