近年、欧米を中心に自らのセクシャリティをオープンにする著名人が増えてきている。 有名人の勇気ある行動に賞賛の声が集まると同時に、LGBT当事者にも大きな勇気を与えている。こうした有名人のカミングアウトがLGBTの声を後押しし、社会全体への理解にも繋がっている背景がある。 今回はカミングアウトした著名人の一部をご紹介。
01.ウェントワース・ミラー
海外ドラマ「プリズン・ブレイク」の主演を務めていたことでも有名。 ロシアでの映画祭に招待された際に、自身がゲイであることを告白し、参加を辞退したことで大きなニュースとなった。( ロシアでは反同性愛的な法案が成立しており、反した場合は重い罰金が課される。) 映画祭の招待を受け、彼は以下のように回答。 「ご招待ありがとうございます。過去にロシアで楽しい時を過ごし、遠縁ではありながらロシア人の祖先がいる人間としては喜んで招待をお受けしたいところです。 しかし、僕は同性愛者であるため、お断りするしかありません」
02.ジョディ・フォスター
ジョディ・フォスターは『羊たちの沈黙』でアカデミー賞をとったことでも知られている、アメリカを代表するハリウッド女優。
第70回ゴールデン・グローブ賞授賞式が行われた時、その受賞スピーチ中で同性愛者であることをカミングアウトしました。
「まだか弱い少女だった頃から、信頼できる友達や家族、仕事仲間には伝えていたし、彼女(恋人)のことを知っている人たちにも徐々に伝えていきました」。
03.イアン・ソープ
出典:people.com
水泳のオリンピック金メダリスト、イアン・ソープ選手もゲイをカミングアウトした一人。
今までは同性愛者であることを否定していたが、
2014年オーストラリアのテレビ番組のインタビューで自身が同性愛者であることを明かした。
彼は「もっと早く告白しなかったことを恥ずかしく思う。
でもそうできるほど強くはなかったし、勇気もなかった。他の人に僕と同じような苦しみを味わってほしくない」
と語った。(www.elle.co.jp)
04.ティム・クック
出典:9to5mac.com
iPhoneなどを手掛けるアップル社のCEOのティム・クック。
「AppleのCEOがゲイだと知ることで、自分自身を受け入れられずにいる人が救われ、孤立していると感じている人が安らぎを得
、差別と戦う人が励まされるなら、私のプライバシーを犠牲にする価値はある」
「私はゲイであることを誇りに思っている」と語った。(itmedia.co.jp)
大企業のトップがLGBTであると語ったことで、従業員その他多くの人に勇気を与えた。
05.エリオ・ディルポ
前ベルギー首相。
アイスランドのヨハンナ・シグルザルドッティル首相(当時)に続き、
世界で2人目の同性愛者の首相となった。
ベルギーではオランダの次に同性婚が認められるようになった、言わば「LGBT先進国」。
世界に先駆けて同性婚の権利を認めてきたベルギーがついに同性愛者の首相を輩出した。
このように世界ではLGBTを公言する政治家も多い。