LGBTが教える「カミングアウトされたときのナイスな対応」

いきなり「私、同性愛者なんだよね…」と友人から告げられたら、あなたはどうしますか? 当事者でなければその対応に困ってしまう人も多いはず。 言葉によっては自分の思いに反して、相手を傷つけてしまうこともあります。 そうならないように、ゲイの私が考える「カミングアウトされたときのナイスな対応」をまとめました。

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01.まず「言ってくれてありがとう」

まず知っておいてほしいのは、当事者はカミングアウトする相手を慎重に選んでいるということ。 「自分を知ってほしいけど、もし拒絶されたらどうしよう…。」そんな恐怖を常に感じています。

このままの交友関係を続けることもできる中、あえてカミングアウトをしてくるとしたら それはあなたが、その方からとても信頼されているという証拠なのです。

そもそも信頼していない人にあえてカミングアウトをしようとは思いません。 他人には知られたくない、自分の最もナイーブ面を人に話すわけですから。

カミングアウトされたら、あなた自身もショックを受けるかもしれませんが まず「言ってくれてありがとう」と言い受け止めてあげるのがベストです。 私自身この言葉を相手から聞くだけで「ああ、この人に伝えてよかったな」と思えます。

 

02.素直に感想を言う

「いきなりでビックリしたよ!」

「えー全然気づかなかったよ~」

「ごめん、いま頭の中が混乱していて…」

「ん?…どういうこと???」

なんでも思ったことを伝えるのが良いです。 無理に気を遣おうとしなくて大丈夫。

私だったら、相手がどう感じているのか、素直なところを聞きたいです。

ただ相手を否定するようなことを言わぬように注意。とっさに「俺、そういうの無理だから」と言ってしまう人も。 カミングアウトを告白と勘違いして受け取ってしまう人もいるようです。

 

03.「だれに話した?」

相手に安心感を持たせることが大切。

 

カミングアウトした人が一番恐れているのが「アウティング」 本人の了解なしに、第三者にセクシャリティをばらしてしまうことです。

「私は他言しないから安心してね。」という意味で その人がどのくらいの範囲でカミングアウトしているのか聞いておくとよいです。

04.「週末、ランチでも行こうよ!」

「言ったはいいものの、相手は理解してくれたかな…。」 「勘違いされてたらいやだな…。」 カミングアウト後はそんな不安が付きまといます。

あなたが相手を理解してあげたなら ぜひ、直近でまた会う約束をしましょう。

わからないことや、知りたいことをその時に確認したり、 あらためて「言ってくれてありがとう」と伝えることで本当に当事者は安心します。

05.まとめ

カミングアウトには想像以上に勇気が必要です。 「今後、もう友達として見てくれないかも…」という恐怖感もあります。カミングアウトの目的は人それぞれですが、ほとんどの場合は「もっと良い友人関係を築きたい」というシンプルなものです。

この記事を読んでいるあなたにもいつかカミングアウトされる日が来るでしょう。 その場面にで出くわしたら、ぜひ受け止めてあげてほしいです。そしてこれを機に、なんでも話せる親友のような関係性を作っていきましょう!

one: LGBTの当事者としてFlag編集部に携わる。LGBTの人生・キャリアに関連した記事を中心に執筆。ご意見・ご連絡はこちらまで:info@rainbowflag.jp