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タイが東南アジアで初めて、同性婚が合法化した国になった。
タイの国王である、ラーマ10世(ワチラロンコン国王)により、2024年9月に結婚平等法案にが承認され、同法案は2025年1月22日に施行されることとなる。

タイの同性婚とは?可能になることとは?

新法では、「夫」「妻」「男性」「女性」という言葉は使用せず、ジェンダーに中立的な用語を使っている。

また、新しい法律の下、タイでは18歳以上の同性カップルが婚姻を認められ、相続権、税控除、養子縁組などの権利も付与される。

これは、異性愛者の男女カップルと同じ、結婚の権利を求めて10年以上声を上げ続けてきたLGBTQ+活動家にとっての勝利とされている。

タイの法律は2015年以来、「市民パートナーシップ制度」の施行など、あらゆる差別からLGBTQ+の人々を守ってきたが、結婚(婚姻)の権利を正式に認める試みに関しては停滞していた。

前首相のスレッタ・タウィシン政権はこの法律を推進し、タイをLGBTQ+フレンドリーな観光地として、旅行客の評価を高めることにもつながると主張した。

タイの下院と上院は、今年2024年初めに結婚平等法案を圧倒的な支持で可決し、2024年8月に就任したばかりのベートンタン・シナワット首相がこの法律に対する国王の承認を歓迎した。

また、シナワット首相はX(旧ツイッター)において、「みんなの愛におめでとう」とポストした。

タイは、台湾とネパールに続き、アジアでは3番目に同性婚を認める国となり、世界で約40カ国 (2023年2月時点|EMA日本) の婚姻の平等を保証する国々の仲間入りを果たした。

これからのLGBTQ+コミュニティや社会全体へどう影響する?

これまでタイは日本でも「タイBL」というジャンルで有名になるほど、東南アジアの中でも際立って、LGBTQ+コミュニティ(性的マイノリティ)や同性カップルの権利に対し寛容な国として知られてきたが、依然として完全な差別撤廃には至ってこなかった。

2025年1月22日からの同性婚を認める法律の施行により、タイではLGBTQ+コミュニティや、ジェンダーの多様性に対し、より一層受け入れられる体制が整えられていくだろう。

さらには、タイの同性婚合法化のニュースが、日本を含む、LGBTQ+コミュニティの人々が「結婚の平等」のために現在も奮闘している国々へも、追い風となることを願う。


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