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オーストラリアの水族館で、雄同士でひなを育てたことで有名になったジェンツーペンギンの「同性カップル」のうち1羽が死んだことが、2羽を飼育していたシー・ライフ・シドニー水族館(Sea Life Sydney Aquarium)の発表にて明らかになった。

スフェン(Sphen)とマジック(Magic)は、2018年に一緒に小石で巣を作り、飼育員、そして世界の注目を浴びた。

その同性カップルはその後、2羽のひなを養子として育てた。

シーライフ・シドニー水族館は、スフェンが平等の象徴として、そして自然保護の橋渡し役として、世界に与えた影響は「計り知れない」と語っている。

飼育下のペンギンとしては長寿だったという。

水族館は、現在8歳の同性カップルであるマジックにパートナーがもう戻ってこないことを理解してもらうため、死んだスフェンを見せた。

飼育員は「スフェンの亡骸を見てマジックが歌うような鳴き声をあげ、他のペンギンもそれに応えるように鳴き声をあげたのが感動的だった」と話している。

マジックとスフェンの同性カップルは6年間、連れ添っていた。
スタッフがその関係に気づいたのは、2羽がジェンツーペンギンの求愛行動であるお辞儀を、お互いにしているのを見たときだった。

スフェンとマジックの同性カップルの間には、養子のスフェンジック(通称ララ)とクランシーがいる。

マジックとスフェンの同性カップルのラブストーリーは、メディアでたびたび紹介され、絵本や映画の題材にもなった。

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