6月29日と30日の2日間、日本国内5ヵ所でプライドパレードが開催された。
山口市レインボープライド
29日(土)、山口市で2回目となる山口レインボープライドが開催された。
24年4月よりパートナーシップ宣誓制度を導入した伊藤和貴市長は、「昨年のパレードをきっかけに市議会との議論が加速した。大きなきっかけになった。」と述べた。
ステージでは実行委員会の田中愛生委員長とレインボーノッツ合同会社の五十嵐ゆり代表が登壇するトークイベントも開催され、山口県内で導入が進む同性パートナーシップ証明制度について意見が交わされた。
パレードは中央公園を出発し、約360人がレインボーフラッグやプラカードを持って1時間ほど行進した。
参加者の一人は「ひとりひとりがしっかりと尊重される社会、みんな生まれた者はそれで美しいんだというような思いをみんなが持ってくれたらいいなと思います。」と語りました。
田中愛生実行委員長は「数年前までは山口っていわゆるLGBTQの人たちっていないよね、みたいな風潮だったのが、だんだん最近変わってきて。少しずつこうやって可視化が進んできているのはとてもいいことなんじゃないかなと思っています」「だれもが住みやすい街に、という思いでメンバーが一丸となってこのイベントを開催しております」「参加者が増えたのは、みんなの関心の高まりの表れだと思います。来年も続けたいです」と語った。
旭川レインボーパレード
30日(日)には、北海道旭川市で2回目となる旭川レインボーパレードが開催された。
旭川をはじめ、札幌、北見などから約50人が参加し、常磐公園周辺からJR旭川駅前までの2キロを行進した。
小樽プライド
北海道の小樽市でも第5回小樽プライドが開催され、海外を含め市内外から約200人が参加した。
青森レインボーパレード
青森市では11回目を数える青森レインボーパレードが開催された。
2014年に故・宇佐美翔子さんが中心となってたった3人で始まったパレードであり、毎年倍々で参加者が増えている。
宇佐美さんが掲げた「故郷を帰れる街にしたい」というメッセージに共感した方たちが全国から集まるようになり、今年は県内外から過去最多の220人が参加した。
あいにくの雨模様ではありましたが、レインボーフラッグやプラカードを掲げた参加者が青森駅前公園から県庁周辺、新町通りを約1時間かけてパレードした。
パレード実行委員会共同代表の岡田実穂さんは「応援してくれる人の姿を見て、こんなに街の理解が進んでいるんだと実感した。みんな違うのが当たり前だし、その違いをどう尊重していけるかが何よりも大事。(行政には)『あなたたちの愛を応援します』みたいな制度ではなく、困り事を具体的に助ける制度を固めてほしい」と語った。
西湘クィアプライド
神奈川の真鶴町でも2回目となる西湘クィアプライドが開催され、約100人の方たちが参加し、JR真鶴駅から真鶴港まで約30分かけてパレードした。