料理を「作る」ことが好きな女性と、「食べる」ことが好きな女性の交流や日常を通して、女性を取り巻く現実や女性同士の恋愛を描いた人気漫画「つくたべ」ドラマシーズン2が、1月29日(月)より放送開始となる。
「つくたべ」のあらすじ
料理好きである野本さんは、ひょんなことから同じマンションに住む春日さんが大食いであることを知る。
野本さんは、「たくさん作りたい」という願望を持ちながら自分の胃袋に限界があるため諦めていた。ある時、ついつい料理を作りすぎてしまった彼女は、たまたまエレベーターに居合わせた春日さんに思い切って声をかける。
こうして2人は出会い、一緒に仲良くごはんを食べる生活が始まる物語である。
野本さん役を比嘉愛未さん、春日さん役を西野恵未さんが演じ、好評であった「つくたべ」は、夜ドラ初となる続編の制作が決定した。
昨年10月にフランス・カンヌで開かれた世界最大級の映像見本市「MIPCOM」では、多様性に貢献する作品を称える「Diversify TV Awards」に、日本ドラマでは唯一ノミネートされるなど、放送後も注目を集めている。
レズビアンの日常を描く
この作品は、社会に埋もれがちな女性たちの生きづらさや、これまでドラマや映画で描かれることが極端に少なかったレズビアンの日常が描かれている。
登場人物たちが「女らしさ」「男らしさ」など性別をめぐる無意識の思い込みにモヤモヤする場面や、女性同士が恋愛感情を抱いていく過程が丁寧に描いている点もこの作品の見どころ。
近年、日本のテレビドラマや映画では、ゲイの恋愛は取り上げられる機会は増えてきているが、レズビアンの恋愛をテーマにしたいわゆる百合作品は比較的少ない。
そのなかで、「同姓である女性を、恋愛対象として好きになること」を自覚していく様子がしっかり丁寧に伝えられている。
世代やセクシャリティに左右されることなく、多くの人に見て欲しい今期の作品である。