スイスにて初めてのゲイカップルの挙式
2022年7月1日、交際歴15年のダニエルさん(54)とグザビエさん(51)の挙式が行われた。
これはスイスにおける初のゲイカップルの挙式である。
また、同日、21年間連れ添ってきたアリーヌさん(46)とロールさん(45)が、これまで利用してきた「シビルユニオン」パートナーシップ制度を婚姻に切り替えた。
スイス初のレズビアンカップルの挙式であり、式はマリー・バルベーシャプイ市長が式を執り、2人は結婚を宣言した。
同性婚の国民投票
スイスは昨年9月26日、政府の同性婚合法化計画に反対派が異議を唱えたことにより、国民投票が実施。
結果、賛成64%と基準値の6割を越えたことにより、同性婚の合法化が承認されることとなった。
スイスは、世界で29ヵ国目の同性婚承認国になった。
スイスは直接民主制が発達しており、一定数の署名が集まれば国民投票を実施することが可能である。
これにより、同性婚反対の保守側が法改正の前に国民投票を実施した。
スイスでは同性婚は以前より広く支持されていた。
LGBTQ団体「ピンク十字」が2020年11月に発表した調査結果によると、国民82%が同性婚を支持していた。
スイスの有権者による国民投票が実施され、投票率は53%のなか、賛成が64%で承認された。
2022年7月、同性婚施行まで
新たな婚姻登録またはパートナーシップ登録から、施行後の婚姻手続きの変更は7月1日から適用開始。
手続きに必要な申請は、7月1日前から事前に提出できる柔軟な対応が行われた。
7月1日以降、新規のパートナーシップ登録はできなくなるが、既にパートナーシップ登録済みの人は継続して適用。
7月1日、スイスにて同性婚は施行されたことにより、31の国・地域で同性婚が認められるようになった。
日本国内でもゲイカップルが街中で手を繋いで歩くことを躊躇わずにすむ日をいつまでも待つわけにはいかない。
世界の同性婚への流れに、今こそ乗っかるべきだ。