今日11月15日、静岡県浜松市は、性的マイノリティ(LGBTQ+)への偏見や国籍や人種などによる差別をなくそうと、多様性を認め合う社会作りを推進する条例の制定に向けて、市民からの意見公募を開始。
浜松市が制定を進めるこの条例は、性的マイノリティや外国人、それに新型コロナウイルスの感染者などに対する、あらゆる差別や偏見をなくして多様性を認め合う社会を目指すもの。
条例では、性的指向や性の自認を理由とする差別を禁止しているほか、他人の性的指向などについて本人の了承を得ずに第三者に伝えてしまう「アウティング」行為を禁止しており、条例が制定されれば、県内ではこの行為を禁止した初めての条例になるとのこと。
意見書の提出は、浜松市中区の「クリエート浜松」にある人権啓発センターに直接持参または、郵便やファックス、メールでも受け付けるということ。
意見の募集期間は、今日11月15日から12月14日まで。
浜松市は条例案を来年2月の市議会に提出し、来年4月の施行を目指している。
浜松市内では、新型コロナウイルスの感染拡大による感染者や医療従事者らへの誹謗中傷があった他、性的マイノリティや市内に約2万5000人いる外国人市民への差別や偏見の解消が課題となっていた。
昨年4月浜松市は、静岡県内で初めて同性パートナーシップ証明制度を導入し、今年10月までに32組のカップルを公認した。今回の条例は、同性カップルへの社会の理解を促進する狙いもあるそうだ。
アウティングの禁止を定めた条例は、2018年に東京都国立市が初めて制定した。以後、東京都豊島区、三重県いなべ市、岡山県総社市、三重県などがこれに続いている。
この動きが全国に広がり、いずれはLGBTQ差別解消法(LGBT平等法)のような国での動きがあることを期待する。
参考記事:
・静岡新聞
https://www.at-s.com/news/article/shizuoka/985402.html
・中日新聞
https://www.chunichi.co.jp/article/364322
・NHK NEWS WEB
https://www3.nhk.or.jp/lnews/shizuoka/20211115/3030013960.html
・PRIDE JAPAN
https://www.outjapan.co.jp/pride_japan/news/2021/11/9.html
自治体の動きから
差別がなくなりますように