匿名検査導入で同性愛者に配慮

韓国では5月6日に外出制限令が緩和され、新型コロナウイルス対策で世界の模範とこれまで伝えられてきたが、ソウルの繁華街・梨泰院(イテウォン)の複数のナイトクラブで集団感染が発生。
新規感染者が急増したことで、予定されていた学校の再開を延期した。

クラブに関連した集団感染を巡っては、全国で120人以上の感染が確認されている。

保守社会の韓国では同性愛への偏見が根強く、ナイトクラブの客の多くは名乗り出ることに消極的。

実際に、陽性判定を受けた男性が、梨泰院の同性愛者がよく利用するナイトクラブを訪れたという報道に対して、「感染者はゲイ」という噂が拡散され公表されたナイトクラブのひとつ「キングクラブ」のフェイスブックには同性愛者を攻撃するコメントが多数投稿された。

 

それらを受けて、韓国は同性愛者らに対する偏見が対応を妨げかねないとの懸念から匿名検査を導入したところ、検査数が約1000件だったのに対し、匿名検査導入後は8300人以上に急増した。


ソウル市の朴元淳(パク・ウォンスン)市長は会見で、「匿名検査が効果を出している」として自発的な検査の奨励につながることが証明されたと述べている。





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