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7月13日、静岡市駿河区の県男女共同参画センター「あざれあ」で、性的少数者(LGBT)への理解を深める映画上映会と、トークイベントが開催された。

映画の総合プロデューサーである、女優の東ちづるさんらが登壇し、「周囲にLGBTや障害、難病の人がいないと思っているなら、それは伝えられていないだけ。なぜ打ち明けられないのか考えて」と呼び掛けた。

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映画「私はワタシ~over the rainbow~」は、東さんが理事長を務める一般社団法人「Get in touch」が手掛けた90分間のドキュメンタリー映画であり、総勢50人のセクシュアル・マイノリティやその家族の想いが語られた作品。

 

ゲイ雑誌「バディ」や「G-men」の創刊や、現在もHIV陽性者ネットワーク・ジャンププラス理事などで活躍し続ける長谷川博史さんを中心に、ピーターさん、はるな愛さんなどの著名人や活動家たちも含めた方々の生の声が心に響く。

 

「私はワタシ~over the rainbow~」のインタビューで印象に残ったことを聞かれた東さんは、こう語った。

 

「インタビューをした多くの人が『子供のとき、自分は大人になれないと思った』と言っていました。『生きていてはいけないと考えていた』と。『自分の存在は家族に迷惑をかける。自分自身も変わった存在として扱われるのがつらい。どこまで生きたらいいんだろうと考えるようになった。』そう話すんです。私は今、子供たちに伝えなければいけないと思います」
実際この映画は40分に再編集され、小中高校など学校現場にも無償配布を継続して行っている。

 

 

東さんは社会活動家としても有名であり、骨髄バンクにはじまり、あしなが育英会、障がい者アートに戦争で傷ついた子どもたちを支援する民間団体「ドイツ国際平和村」の活動など幅広くボランティアを行っている方である。

そんな東さんご自身は出版された書籍「アダルトチルドレン」の中で、母の期待に応えようと優等生を演じ、大学受験に失敗すると「期待を裏切った」と言われた。親の過干渉で成人後も生きづらさを抱えていると公表し、自分自身が生きづらさを感じていたから、現在の社会活動に繋がっているのだと思う。と後に語っている。

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東さんが骨髄バンクを支援するキッカケとなったのは偶然見た、白血病と闘う高校生の少年が出演する、感動を呼ぶ内容のテレビ番組であったらしい。

番組を視聴した東さんは、内容からメッセージを感じることができず、「なぜ白血病の彼は出演したのか」の疑問を感じ、本人に連絡を取ったという。
すると骨髄バンクができたばかりの頃で、彼は「登録者を増やしたかった」ことが目的で出演を決めたことを知った。
そして、東さんは「知ったのなら動くしかない」と感じ、活動を開始し現在に至る。

 

また、現在理事長を務める一般社団法人「Get in touch」(英語で「繋がろう」という意味)を立ち上げたキッカケは東日本大震災。
震災では『絆』という言葉がよく使われる一方で、避難所でパニックになった自閉症の子供の家族に『静かにさせろ』と怒鳴ったり、
車いすの人が利用を断られたりするつらい現実を知り、日頃から繋がっていると、そうはならないのではないかと考えた。

 

そして、LGBTについて考えるキッカケは、オランダを訪ねたときに偶然参列した同性カップルの結婚式。
子供からお年寄りまで、ごく自然に2人を祝福している光景を見て「LGBTの何がだめなのだろう」と考えるようになったという。

 

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自身が当事者ではない場合、見て、聞いて、感じる。
おそらく大半の人はこれで完結するのだと思うが、東さんはその得た情報を元に、解決するための行動を起こす。
それぞれの活動を辿る中で、学ぶべき点が多く、このような行動を一人一人ができることからスタートすると、世の中はもう少し生きやすくなるのではないかと感じた。

 

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映画「私はワタシ~over the rainbow~」 の作品紹介については公式サイトをチェック。

セクシャリティーに関係なく、多くの方に見てほしい作品である。

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