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南米エクアドルで6月12日同性婚が合法化され、世界で同性婚が認められた国はこれで27ヶ国となった。

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◆世界で同性婚が認められる国・地域◆
1  オランダ
2  ベルギー
3  スペイン
4  カナダ
5  南アフリカ
6 ノルウェー
7  スウェーデン
8  ポルトガル
9  アイスランド
10  アルゼンチン
11 デンマーク
12 ブラジル
13 フランス
14 ウルグアイ
15 ニュージーランド
16 英国(北アイルランドを除く)
17 ルクセンブルク
18 米国
19 アイルランド
20 コロンビア
21 フィンランド
22 マルタ
23 ドイツ
24 オーストラリア
25 オーストリア
26 台湾
27 エクアドル
(出典:NPO法人EMA日本

アジアでは2019年5月17日可決された、台湾の同性婚合法化が記憶に新しいところ。

複数の異なる法案を審議・採決した結果、蔡英文総統率いる政府が提出した最も進歩的な案が66対27の賛成多数で可決。

まさに歴史的瞬間であった。

 

台湾での同性婚合法化に向けての要求は1989年からスタートされたと言われており、同性婚が合法化されるまでの道のりは非常に長く厳しいものであることは歴史を遡ると明らか。
そこであらためて、世界で一番最初に同性婚を認めたオランダの歩みを辿ってみることにする。

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同性愛者は強制収容所へ送られ迫害されていたナチス政権時代であったが、1946年の政権崩壊と共に歴史が動き始める。

1946年、ゲイ人権擁護団体『COC Nederland』が設立。同性愛者の権利を主張する活動が開始。

1985年、同団体は同性婚を認めるよう、政府に要請。

1995年、政府は同性婚の可能性を検討する特別委員会を設立。

1997年、特別委員会は「国民の結婚は同性カップルを含めたものに拡張されるべきである」と発表。

1998年、同性婚合法化に向け、真摯に取り組むことを国民に約束。

2000年、同性結婚法、成立。

2001年、4月1日に同法律が施行。

 

長きに亘る働きかけが実を結び、今では「世界一、LGBTに優しい国」と言われているオランダ。
同性婚についてもオランダ国民の賛成意見は約90%近くという報告もあり、毎年アムステルダムで開催される世界最大級の「ゲイ・プライドイベントも世界中から多くの人々が訪れている。
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一方、日本での「パートナーシップ制度」は、2015年3月31日、東京都渋谷区を皮切りに現在では22の自治体が導入。

東京都渋谷区
東京都世田谷区
三重県伊賀市
兵庫県宝塚市
沖縄県那覇市
北海道札幌市
福岡県福岡市
大阪府大阪市
東京都中野区
群馬県大泉町
千葉県千葉市
東京豊島区
東京江戸川区
東京府中市
神奈川県横須賀市
神奈川県小田原市
大阪府堺市
大阪府牧方市
岡山県総社市
熊本県熊本市
栃木県鹿沼市
宮崎県宮崎市

その他、2019年中に導入を予定している自治体も多くあり、今後も増加することには希望が持てるが、法的な婚姻とは内容が異なるため、やはり同性婚の合法化に期待したいところである。

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同性婚合法化に向け、日本では2月に13組の同性カップルが東京・大阪・札幌・名古屋で一斉に「同性婚を認めないのは、憲法に違反する」として国を提訴した。
「台湾では愛が勝ちました。私たちは真の平等に向かって大きな一歩を踏み出し、台湾をより良い国にしました」

 

同性婚合法化の法案可決の際に述べた台湾の蔡英文総統の言葉のように、日本が「真の平等」を与えられる日はいつ訪れるのか。今後も注目していきたい。

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