企業や自治体で、性的少数者(LGBT)に配慮したトイレの設置に対して、様々な取り組みが実施されている。
LIXILとNPO法人の虹色ダイバーシティ(大阪市)の共同調査によると、トランスジェンダーの6割が職場や学校のトイレ利用でストレスを感じていたという。
また、トイレの出入り口に、LGBT配慮を示すマークに工夫を凝らすなど、様々な取り組みが実施されている。
一方、良かれと思って進めた施策が思わぬことになる例があるという。
渋谷区役所は昨年から利用している仮庁舎の多目的トイレに、右半身が男性、左半身が女性の形をした虹色のピクトグラムを掲示して性的少数者への配慮を示している。ツイッターなどでは「すてきなデザイン」「さすが渋谷区」と評価する声の一方で、「謎の生物感が半端ない」「マジョリティー(多数派)目線になってしまっている」などと否定的な声も多い。(日経電子版2016/10/9)
これまでの慣習や制度を変えるときは、様々な弊害が生じる。ただ、試行錯誤を重ねることが、LGBTフレンドリーな世の中にしていくために必要と思う。
※写真は、渋谷区の仮庁舎の多目的トイレ(愛知県江南市議会議員・山としひろ氏のtwitterの掲載画像から引用)