アメリカのフロリダ州オーランドでのLGBTへの銃乱射事件について、朝日新聞ニューヨーク支局の真鍋弘樹記者の見解が興味深いので紹介したい。
アメリカ内において、イスラム教徒への差別に対する憎悪心が、9・11テロや今回の事件を引き起こしたと分析。その上で、以下のような発言をした。
人種的な少数派が、同性愛者という別の少数派を差別し、敵視する。そのいびつな分断の背後にあるのは、決して容疑者のゆがんだ意識だけではないだろう。米国民自身が、同性愛者の権利を巡り、国を二分する争いを今も続けているのだから(朝日新聞デジタル2016/06/14)
まさに、「抑圧の移譲」(抑圧(差別)を受けた人が、別の人に抑圧をかけるという連鎖が続くこと)がアメリカ国内で起きている。
イスラム教やメキシコ不法移民に対して、入国を禁止すると公言する、ドナルド・トランプ氏が支持を集めているように、マイノリティーに対してネガティブな風潮が蔓延しているのだろうか。
希望としては、黒人というマイノリティーから大統領になった、オバマ大統領がLGBTにフレンドリーであることだ。
一日でも早く、マイノリティーがより暮らしやすい社会になることを祈りたい。