「女性と結婚して、子どもをつくって。その後は自由にすればいい」。中国の男性カップルの一人が、親にこう言われて苦悩したという記事(東京新聞2016年4月27日)を読んだ。そのカップルは、孫文麟さん(27)と、胡明亮さん(37)の2名で、同性愛をめぐり中国で初の行政訴訟を起こしている。
彼らの話を聞くと、「結婚して子どもをつくることが親孝行」という、伝統的家族観が中国で根付いていると推察される。この記事では、中国における同性愛者への差別が偏見が綴られているので、ぜひ読んで欲しいと思う。
一方で、前述の中国の男性カップルの周りには、支持者が徐々に増えているという。
それでも、今は両親も私たちを理解し、支持してくれている。全国に仲間も増えている・・・(中略)・・・五月十七日、私たちは仲間を集めて「結婚式」を上げます。「国際反ホモフォビア(同性愛嫌悪)の日」いって、性の多様性をアピールする日です。
記事によると、彼らは、今後、学校においてLGBTに対して誤った教材を使わないよう全国の大学に訴えかけていくという。
当編集部としても、二人の動向を今後も追っていきたいと思う。