2013年5月17日、ニュージーランドの国会で同性婚を認める法案が可決されました。
その際に国会の場で語られたMaurice Williamson氏のスピーチがとても素晴らしいものでした。ユーモアに溢れながらも、「実際、同性婚がどんなものか」ということを分かりやすく述べています。
(以下、日本語訳)
私の有権者の中に聖職者がいます。
その聖職者が言うにはこの同性婚を認める法案が通ったその日から同性愛者たちによる猛攻撃が始まるそうです。ところが私にはそれがどんな猛攻撃なのかわからず戸惑っています。
例えば同性愛者たちが大挙してPakaranga Highwayを攻めてくるのか、それともガスか何が押し寄せてきて聖職者や私たちを閉じ込めてしまうのでしょうか。
他にもカトリックの聖職者に「同性愛という不自然なものを支援している」と言われました。その意見、すごく興味深くないですか?
だって、彼らは「一生独身で禁欲」の誓いを立てているんですよ?(それこそ不自然じゃないんですか?)
まぁ、私はそういうことしたことないのでよくわかりませんけど。また別の人には私は永遠に地獄の業火で焼かれると言われました。
でも、それは大きな間違いです。私は物理学の学位を持っています。自分の体重や体内水分率などを熱力学の方式に当てはめて計算してみました。もし5000度の火で焼かれた場合、私の体は2.1秒しかもちません。これを「永遠」とはとても言えません。養子縁組について酷い主張も聞きました。中には恥ずべき主張がありました。
私には3人の素晴らしい養子がいます。だから養子がいかに良いかを知っています。大半の反対意見は、一般の人、この法案が通ることで起こってしまうかもしれないことを心配している人たちです。そういった心配や考慮を私は尊重しています。
彼らは自分たちの家族などに降りかかるかもしれない「何か」を心配しているんです。繰り返し言わせてください。
今、私たちがやろうとしていることは「愛し合う二人に結婚を認めよう」としているだけです。たっだそれだけです。
外国に核戦争をしかけているわけではありません。農業を壊滅させるウイルスをバラ蒔こうとしているわけでもありません。私には「愛し合うカップルを結婚させてあげる」という法案の何が間違ったことなのかわかりません。もちろん自分とは違う人を好きになれないのはわかります。それはかまいません。でも、なぜ反対する人がいるのかわかりません。
この法案に反対する人に言っておきます。
この法案が採決されたからと言って
太陽は明日も昇ります。ティーンエイジャーの娘はそれでも、知った顔をして何でも反抗してきます。あなたの住宅ローンは増えたりしません。皮膚病にかかったり、布団の中にヒキガエルが現れたりしません。この法案が採決されても、世界は何ごともなかったかのように回り続けます。
だから、この法案で大騒ぎするのは止めましょう。
この法案が通ることは、影響がある人に取っては素晴らしいものです。でも、そうでない人に取っては人生は何も変わったりしません。
(翻訳:nzlife.net)
まとめ
いかがだったでしょうか。
同性婚を認めたからといって、天変地異が起きるわけではありません。同性婚が可能になっても「恐ろしい何か」は起きません。今までどおりの生活が、いつもと同じように続くのです。
お互いが相互に認め合い、多様性溢れる社会になることを祈ります。