偉業を成し遂げてきた偉人も、その道中で多くのことに悩み、逆境にさらされてきました。 その逆境を乗り越えてきた「人生の先輩」の言葉はとても重く、心に響くものばかりです。 このシリーズではそんな「人生の先輩」たちからヒントを貰い、 今後の生活に役立てようとするものです。
01.「どの人が喋ったのかが大切なのであって、何を喋ったかはそれほど大切ではない。」
数学者の岡潔氏の名言です。 あなたの身の回りにはアドバイスをしてくれる人が沢山いるはずです。 アドバイスをしてくれるのはありがたいこと。 しかし「そのアドバイスが信用に値するものなのか」を疑わずに信じすぎてはいませんか?
例えば「カミングアウトしない方がいいよ、やめておきな。」というアドバイス。 耳にした方も多いかもしれません。 その時に重要なのはその発言の内容ではなく、発言者の方。 誰が言っているのかが重要です。
もし実際にカミングアウトしている人が言っているならそれは参考にすべきです。実体験がベースとなっているからです。 しかしカミングアウトをしていない人もこのようにアドバイスしてくる場合があります。 この場合は要注意です。その人は周りの少ない情報だけで(大抵の場合、悪い情報に偏って)アドバイスしている可能性があります。
そもそもカミングアウトをしていないのに、それが良い結果になるか悪い結果になるのかを語ることはできないはずです。 自分の中で「誰が言っているか」という軸を持ちましょう。
02.「この世界では何もしないことが一番大きなリスクになる」
米国のソフトウェア企業、オラクル創業者のラリー・エリソン氏の言葉です。 カミングアウトすることのリスクばかり目につきますが、 カミングアウトしないことのリスクを考えたことはありますか?
意外にも多くのリスクを負っていることは理解しておくべきです。 (このことに関してはまた別途記事を立てます。)
世界は常に変化しています。 一歩を踏み出さない人は残されていく時代です。 一歩を踏み出すための挑戦が誰にも必要なのは明らかです。しかし恐れることはありません。挑戦して、たとえ失敗したとしてもいいのです。それは「経験」という「報酬」を手にすることができたからです。実際、失敗の経験が成功に結びついたという話は数えきれないくらいあるのです。
つまり挑戦するリスクは極めて限定的で、挑戦しないリスクの方が大きいことは明らかです。
取り組む内容にもよりますが、「失敗経験」をプラスに評価してくれる人は多いです。 そういう人にはまた挑戦するチャンスが巡ってきます。 当然何もしなければ評価をされることもなく、チャンスすら手に入れることができません。
03.「良い本を読まない人は、字の読めない人と等しい」
古代ギリシアの哲学者ソクラテスの言葉です。
あなたはどれくらい読書は本を読んでいますか? 平成21年の文化庁の調査によると一ヶ月あたり何冊の本を読むかという質問に対し、 実に46.1%が「全く読まない」と回答しています。 「月に1〜2冊のみ」という人の割合と合計すると全体の8割を超えます。(出典)
読書というと義務教育の時に無理やり読まされた嫌な記憶があるかもしれません。 そのような記憶から恐らく多くの人が「読まず嫌い」になっているのでは?
本というのは「人間の知の遺産」です。 「どうしたら人生を幸せに送れるのか」「どうしたらこの問題が解決できるか」という指南書です。
幸いにも世界の名著と言われる本の殆どが日本語で読むことができます。価格もそれほど高くありません。 あなたの悩んでいる問題はもしかすると先人の誰かがはるか昔に解決してくれていることではないですか?