国内最大級のLGBTQ+関連イベント「Tokyo Pride」を主催する特定非営利活動法人東京レインボープライド(以下、TRP)が、2026年1月16日(金)、東京都港区に常設のコミュニティースペース「Queer Space Tokyo(クィアスペーストウキョウ)」をオープンします。LGBTQ+当事者もアライも、気軽に立ち寄り、対話ができる新たな拠点として、注目です。
※2026年1月時点の情報です。
「Queer Space Tokyo」設立の背景と目的
▶ Queer Space Tokyo公式サイト(情報元)
LGBTQ+が自分らしく生きる「これから」を育む常設コミュニティスペース「Queer Space Tokyo」を東京レインボープライドが2026年1月16日(金)オープン
TRPは、LGBTQ+関連イベント「Tokyo Pride」を運営する団体として、その名を広く知られてきました。毎年開催されるこのイベントは年々規模を拡大しており、2025年の開催時にはイベント期間中を通して約277,550人の参加を記録するなど、社会的な認知を広げる大きな役割を果たしています。当事者とアライがつながり合い、お互いの理解を深めていく貴重な瞬間を、長年にわたりサポートし続けてきました。
一方で、こうした大規模なイベントは一過性の「非日常である」という側面も持ち合わせています。パレードが終わった後の「日常」において、イベントで得たつながりをさらに深め、維持し続けられる場所が今の日本には決して多くはないという現状がありました。
同団体によると、多くの当事者が生活の中で、住まいやキャリア、法的保障が不十分な中での将来設計など、多岐にわたる課題に直面し、不安を抱えているといいます。住まい選びやキャリア形成といったライフイベントは、一見すると誰にとっても当たり前のものに思えますが、当事者の場合は制度の壁や社会的なバイアスによって、その選択が非常に複雑になるという課題が依然として残っているのです。
「Queer Space Tokyo」は、まさにこうした日常の課題に寄り添い、共に未来を考えるための場所として設立されました。イベント時のような特別な時間だけでなく、365日を通じて当事者が安心して立ち寄り、学び、共に未来を描く。そうした学びのプロセスを通して、さらにつながりを深められる場所となることが期待されています。
Queer Space Tokyo が担う3つの役割
本スペースは、大きく分けて以下の3つの役割を軸に運営されます。
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1. 学びの起点
当事者が自分らしい未来を設計するための起点となることです。具体的には、ライフプランニングやキャリア形成、ウェルビーイングなどをテーマに、今の自分に必要な知識を主体的に学べる場が提供される予定です。
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2. 集いの場
目的やテーマに合わせて新しいつながりが生まれる役割です。テーマ別の交流会をはじめ、ユースやファミリー、アライに向けた特定の企画など、属性に応じた多様なプログラムが検討されています。また、小規模なトークイベントなども予定されており、安心してつながりを広げられるようなプログラムも随時実施される予定です。
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3. 日常の場
先述したように、大型イベントなどの「非日常」以外でも人々が集える場へと発展させることです。多様なイベントや講座を定期的に開き、それをきっかけとして人々が自然に集う。休憩がてらふらりと訪問したり、ちょっとした情報交換のために訪れたりと、誰にとっても「ひらかれた日常の場」となることを目指しています。
予定されているプログラムの内容
2026年1月のオープンに合わせて、実践的なプログラムが始まります。
・LGBTQ+のためのお金の学校
専門の講師を招いて行われるファイナンシャル講座です。一般的なマネー講座は、異性カップルや家族モデルを前提とすることが多く、同性パートナーシップにおける「お金の管理の難しさ」に対応しきれない現状があります。 本講座ではこうした実情を踏まえ、非婚や単身といった生き方も選択肢に入れながら、自分のライフスタイルに合ったお金の備え方を学びます。相続や将来の不安を解消し、自分らしい未来を描くための具体的な一歩となる内容です。
・QUEERフレンドリー英語学習
ネイティブ講師による、少人数形式の英会話講座です。単なる語学習得だけでなく、「they/them」や「partner」といったジェンダーバイアスを排除した表現や、相手を傷つけない適切な言い換えを実践的に学びます。 一般的な英語教室で直面しがちな、無意識のカミングアウト圧やプライベートへの過度な質問による居心地の悪さを取り除き、誰もが安心して学習に集中できる環境が整えられています。
・QSTカレッジ(人権を考えるワークショップ)
LGBTQ+を取り巻く人権課題について学び、日常の違和感を言語化・行動につなげるための実践型ワークショップです。毎月異なるテーマで開催され、1月は「可視化の時代を超えて?」と題し、改めて人権擁護について深く掘り下げます。 専門の講師による講義だけでなく、参加者同士で考えを共有し、対話する時間が設けられているとのこと。一方的な学習にとどまらず、多様な視点に触れながら学ぶことが期待されます。
▶ Queer Space Tokyo 公式Instagram
Queer Space Tokyoへのアクセス
所在地
東京都港区南青山7-10-3 南青山STビル1F
アクセス
東京メトロ銀座線・千代田線・半蔵門線「表参道」駅より徒歩約15分






