今さら聞けない「セクシャリティの種類と呼び方」まとめ

アライの方々に向けた記事です。 「LGBT」と一口に言っても、様々なセクシャリティに分かれています。 ここでは知っておいてもらいたい代表的なセクシャリティの種類について紹介します。

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はじめに

人間の性のあり方にはいくつかの切り口があります。 ここでは3つの分け方で考えてみたいと思います。

①生物学的性…生まれた時の身体的特徴から判断された性。

②性自認…自分の性別をどう思っているか。

③性的指向…好きになる相手の性別。

 

レズビアン

女性同性愛者のことを指します。 上記の切り口で考えると①女性の体で、②自分を女性であると認識し、③女性を好きになる人のこと。 呼び方は「レズビアン」と略さず呼ぶのが最も良いです。 よく「レズ」と略して言う人がいますが、これは差別的な表現と認識されていますので要注意です。

ゲイ

男性同性愛者のことを指します。 上記の切り口で考えると①男性の体で、②自分を男性であると認識し、③男性を好きになる人のこと。 呼び方は「ゲイ」が最も適切です。 「ホモ」という表現が未だに多く聞かれますが、これは差別的な表現にあたります。アメリカなどでは女性同性愛者も「ゲイ」と表現されることがあります。

バイセクシャル

両性愛者のことを指します。

①男性の体で、②自分を男性であると認識し、③女性も男性も好きになる人のこと。

①女性の体で、②自分を女性であると認識し、③男性も女性も好きになる人のこと。

呼び方は「バイ」と略されて呼ばれることもありますが、略さずに「バイセクシャル」とするのが良いです。

トランスジェンダー

体の性と心の性が一致しない人を指します。

①男性の体で、②自分を女性であると認識し、③(一般的には)男性を好きになる人。

②女性の体で、②自分を男性であると認識し、③(一般的には)女性を好きになる人。

呼び方は「トランスジェンダー」が良いです。 「(一般的には)」と付けたのは、男性を好きになる人もいるし、女性を好きになる人もいるからです。また、両性を好きになる人もいます。 トランスジェンダーは心と身体の性が一致していない人を言い、好きになる対象(性的指向)とはまた違った指標です。

 

セクシャルマジョリティの呼び方

セクシャルマイノリティの種類について見てきましたが、セクシャル・マジョリティはなんと呼ばれているのでしょうか。

セクシャルマジョリティは一般的に異性愛者と呼ばれる人たちのことで、 同じように区分区分に照らせば、

①男性の体で、②自分を男性であると認識し、③女性を好きになる人

①女性の体で、②自分を女性であると認識し、③男性を好きになる人

のことです。LGBTのことを話すときに、自分たちのことをどう表したら良いか。一般的に以下のような呼び方が使われています。

✔ストレート

✔ノンケ

✔ヘテロセクシャル

いろいろな呼び方がされており、特に統一されていません。その中でも「ストレート」という表現が最もフォーマルに使われています。 「ノンケ」は少し砕けた表現。これも会話ベースで幅広く使われています。「ヘテロセクシャル」は「異性愛」を表す単語で、略して「ヘテロ」とも呼ばれます。

よくLGBTと自分を比べるとき「そっち系じゃない」「私は普通の方だから」と表現する人がいますが、この言い方はLGBTに対して壁を感じさせるものです。「ストレート」と言うのがベストである思います。

まとめ

 

今回「LGBT」のセクシャリティの種類について見てみましたが、実はこれはとてつもなく大きな区分の仕方に過ぎません。

一番大切なのはその人を尊重し、受容することだ。

例えば一口に「ゲイ」と言っても、様々な方がいます。  イアン・ソープさんのような性的指向以外は異性愛者と全く同じような人。マツコ・デラックスさんのように、女装をしたりする人。 前田健さんのように、女装はしないけど言葉遣いは女性的な人など。 すべて同じ「ゲイ」という括りになっています。

しかし同じ「ゲイ」でもそれぞれ全く違うのが現実です。これは他のセクシャリティにも言えることです。 「レズビアンだから◯◯だ」とか「トランスジェンダーだから◯◯と思っているはず!」と思い込まないことです。 一人ひとりの顔が異なるように、セクシャリティも異なります。

「セクシャリティの種類」や「呼び方」を知ることは本当に基礎の基礎です。 一番大切なのはその人を尊重し、受容してあげること。 その一歩として今回の記事を参考にしていただけると幸いです。

 

 

one: LGBTの当事者としてFlag編集部に携わる。LGBTの人生・キャリアに関連した記事を中心に執筆。ご意見・ご連絡はこちらまで:info@rainbowflag.jp