ゲイカップルに「結婚」について聞いてみた。

5月24日から同性婚特別法が施行された台湾。

試行当日から各地の戸政事務所(戸籍業務を担当する役所)で関連の手続きが開始され、今年の8月末締めでは同性婚届け出数は、1827組に上ることがわかった。
内訳は女性カップルが1222組、男性カップルが605組。

また、内政部(内務省)の報告によると、離婚したのは計34組(男性18組、女性16組)とのこと。


日本では、同性の結婚は法律上認められておらず、現在同性婚合法化に向けて、ゲイやレズビアンの同性カップル13組が、訴訟中である。

「結婚の自由をすべての人に」訴訟は、東京では10月16日(水)14:30~第三回目が行われ、12月からは九州も加わり、札幌・東京・名古屋・大阪・福岡、全国5地域での訴訟となる。

実際に、同性カップルの方々は、この「同性婚」について、どのように考えているのであろうか?

もちろんゲイカップルであっても十人十色。それぞれの関係性や環境、価値観により、受け止め方は様々であるが、今回ゲイ専用結婚相談所ブリッジラウンジを利用し、交際をスタートしたばかりのゲイカップルに、「結婚について」インタビューのご協力いただいたので、ひとつの意見としてご覧いただきたい。

お二人はお付き合いを始めて、どれぐらいですか?

雄太さん:まだ3ヶ月です。

 

ブリッジラウンジはゲイ専用結婚相談所と謳っていますので、お二人ともご入会時にはパートナーシップ制度、将来的には同性婚など視野に入れていたのでしょうか?

亮さん:僕は結婚までは考えていなかったですね。ただ、将来長く連れ添えるパートナーが欲しいという気持ちだけでした。

雄太さん:僕もそうですね…。一緒に暮らしたいとか、そういう願望はありましたけど、制度の利用を考えての入会とかではなかったですね。
実際にお付き合いされるお相手ができて、描いていた将来ビジョンは変わりましたか?

雄太さん:変わりました。
同性婚の話題とか正直今まであまり注目していなかったんです。自分には無関係…まぁゲイという時点で無関係ではないんですけど、自分がゲイとして結婚する未来を想像したこともなかったので…
でも自分も30後半で、こうしてパートナーもできると、真剣に考えるようになりましたね。

亮さん:初めて聞いた!

雄太さん:重い?(笑)

亮さん:いや、嬉しい。

亮さんは、同性婚に関してどのように捉えていらっしゃいますか?

亮さん:僕も同じですね。雄太さんと、付き合い始めてから、まず身近な人にはカミングアウトしたんですね。

 

それまでは誰にも?

亮さん:2人ぐらい女友達には言ってましたけど、それ以外の人に言ったことはないです。バレてたかもしれないですけど。(笑)
もういっかーって思ったんですよね、「結婚しないの?」とか「もしかして、そっち(ゲイ)?」とかゲイストレスあるあるだと思うんですけど、そういうのも面倒でしたし、隠す必要ないよなー。って彼氏ができたら急に気持ちが大きくなってカミングアウトしちゃいました、勢いで(笑)
それで同性婚も視野に入ってきましたか?

亮さん:そうですね。あ、もちろん結婚はお互いの同意の上でのことですから僕だけの意思を貫くつもりはないですけど。

雄太さん:多分同じような気持ちだと思います。

ご自身には関係ないと思っていた「同性婚」が、パートナーさんと出会ったことで身近になってきたのですね?

雄太さん:そうですね…課題はたくさんあると思いますけど、こういう云わば歴史を変えることに行動してくれている人への感謝も生まれましたね。
大変なことも多いと思いますし。

亮さん:そうだねー。

雄太さん:自分がゲイだとオープンにしていないので、表に出てサポートしたり何もできないですけど。

亮さん:署名はしました。

雄太さん:僕も署名ぐらいかな。同性婚が国で認められたら、お礼を言いに行きたいぐらい。

亮さん:そうだよね、本当は裁判とかも見にいきたいねって話してたんですけど、やっぱり注目されているからカメラとか来てるんじゃない?って話になって結局断念しました。


ゲイとして結婚する未来を想像していなかったとおっしゃっていましたが、今は想像できるように?

雄太さん:想像ばっかりしていますね(笑)

亮さん:二人でこうなりたいね、という話はよくしています。

例えば?

雄太さん:まずは最難関の親へのカミングアウトをして…。
亮さん:だねー。

雄太さん:うちは田舎で片親なので、悲しませないためにも一生言うつもりはなかったんですけど、結婚となると、内緒でするわけにもいかないので、そこがいつも悩んで棚上げしてしまいます。
でも向き合わなきゃいけない課題だなーと思っているので、タイミングや伝え方をしっかり考えた上でクリアにはしていきたいと思っています。

亮さん:僕は親にもゲイだとカミングアウトしたので、その点は大丈夫ですけど、ゲイ同士って家借りるのも、大変なんですよ。パートナーシップや同性婚へ向けて動き出している一方で、社会が追い付いていないな~というのは感じますね。
その辺はもうある程度諦めていますけど。

雄太さん:同性婚という法律で認められた関係性も大事ですし、ふつーに手を繋いでスーパー行っても、誰からも見られない日常が理想ですね。

亮さん:いいね!!!ほんと、見られない未来への憧れ!!!

 

最後に、同性婚が合法化されても結婚するしないの自由も、もちろんありますが、お二人が思う同性婚の魅力は?

雄太さん:男女の結婚と同様の権利を得られるのは魅力ですね。本来当たり前であってほしかったですけど。
あとは、僕がいづれ同性婚を…と望みはじめた理由のひとつに、「結婚」という形で得る「覚悟」があります。

ゲイってすぐ別れる、とか言われてますけど、こういう縛りがないのも原因だと思うんですよね。縛りっていうと窮屈ですけど、結婚は「一生こいつと添い遂げる」というお互いの覚悟や確認にもなると思うんです。
それでもダメになるケースはあると思いますけど、ゲイでも「結婚」して家族になれば簡単に投げ出せないですし、お互い長く付き合うために努力もするんじゃないかな?と。

亮さん:僕は今雄太くんの話に出来てきた「家族」になれるのが魅力ですね。
そんなこと考えてもなかった未来がくるのかな…
きてほしいですね!

初めてお会いしたにも関わらず、とても素直にお気持ちを伝えてくださった、雄太さんと亮さん。
身近なものではなかった「同性婚」
考えることになったキッカケは、パートナーの存在。

彼らのような幸せなカップルだけでなく、これから幸せになる全てのセクシャルマイノリティーが、当たり前の権利を得られるように、同性婚の訴訟も引き続き注目していきたい。

雄太さん、亮さん、インタビューのご協力をありがとうございました。

ご協力いただいた、雄太さんと亮さんが出会ったブリッジラウンジはコチラ

asa: