12月もいよいよ終盤。街のあちこちでは、華やかなクリスマスソングが流れ、胸が踊る季節がやってきました。
定番のクリスマスソングもいいけれど、今年はちょっと特別なプレイリストを楽しんでみませんか？
2025年現在、Apple Music や Spotify などの音楽ストリーミングサービスでは、「クィア」や「LGBTQ＋」という視点でセレクトされた、新感覚のクリスマス・プレイリストが公開されています。
今回は、最新 front-のリストから過去にリリースされ今も愛され続ける名作まで、クリスマスにぴったりなプレイリストをご紹介します。
※2025年12月時点の情報です。
おすすめのクィア・クリスマスプレイリスト
クィアをテーマにしたプレイリストを2つご紹介します。どちらのリスト名にも「クィア」という言葉が入っており、LGBTQ＋やクィアな要素を持つ楽曲を中心にまとめられています。Apple MusicやSpotifyなど、お馴染みの音楽サービスで聴くことができます。
1. 『Queer Christmas』（Apple Music 公式）
Apple Musicが毎年12月に更新しているプレイリスト。世界的なクィア・メディア「GAY TIMES」などがキュレーションに参加しており、特定のジャンルや年代に偏らず、クィアカルチャーの視点を取り入れた多彩な選曲で、クリスマスの雰囲気を楽しめます。
内容は年ごとに更新され、近年のエディションでは、根強い人気を誇るエルトン・ジョン、近年注目を集めているサム・スミスなど、世代やスタイルを横断したアーティストの楽曲がリストアップされています。
2. 『Queerty Holiday Playlist』（Spotify / メディア編集）
米クィアメディア Queerty が毎年公開しているホリデープレイリストです。2022年版・2023年版・2024年版があり、どれも Spotify で聴くことができます。Spotify の公式プレイリストではありませんが、年ごとに更新される恒例企画として親しまれています。
このプレイリストは、新しい曲や既存曲のカバーも取り入れられるため、年ごとに少しずつ違った雰囲気を楽しめるのが最大の魅力。クリスマス気分をぐっと盛り上げてくれるプレイリストです。
クリスマスの雰囲気を盛り上げる！プレイリストを象徴する楽曲たち
プレイリストに収録されている曲の中から、特におすすめの楽曲をいくつかご紹介します。
Apple Music『Queer Christmas』より
-
エルトン・ジョン「Step into Christmas」
クリスマスの街をスキップして歩くような、軽快なメロディーが特徴。独特の歌声が印象的で、4分33秒と少し長めの曲ですが聞き終わった時には「もう一回聞きたい！」となります。曲中に何回か聞こえてくる鐘の音が、クリスマスっぽさをさらに引き立てます。
-
サム・スミス（Sam Smith）「Have Yourself a Merry Little Christmas」
サム・スミスは、自身のセクシュアリティをオープンにしている世界的なシンガーで、LGBTQコミュニティからも広く支持を集めています。華やかさを抑えた落ち着きのあるサウンドに、力強く歌われる歌詞が重なり、静かな冬のひとときにそっと寄り添う一曲です。賑やかなクリスマスも楽しいですが、ゆったり時間を過ごしたい夜にぴったりです。
-
girl in red 「Two Queens in a King Sized Bed」
タイトル通り、二人だけの特別な時間を描いた曲です。優しいスローテンポのピアノと、控えめなクリスマス感が、柔らかい歌声とうまくマッチしています。ジャケットの落ち着いた雰囲気も曲にぴったりで、派手さはなくても心に残る、目を閉じてメロディーに浸りたくなる一曲です。
Spotify『Queerty Holiday Playlist』より
-
Cher & Rosie「 O’Donnell Christmas (Baby Please Come Home)」
弾けるようなポップなサウンドが魅力的で、耳に残るバックコーラスがアクセントになっています。冬の街のきらめきや、クリスマスツリーを飾りながら来る日を心待ちにするようなワクワク感まで伝わってきます。
-
Matt Rogers「 Santa Baby」
軽やかでお茶目な歌い方が印象的で、思わず口ずさんでしまいそうな一曲。歌詞の中の「サンタ、なんで他の男の子たちみたいに僕を扱うの？」というフレーズが、楽しげな曲調に切なさを添えています。聴いていると、クリスマス色に染まった街中でおもちゃ屋さんの前に立ち止まり、ワクワクするような楽しい気持ちが自然に湧いてきます。
おわりに
いかがでしたか？クリスマスに華やかなスパイスを添えてくれる音楽。「クィア」や「LGBTQ＋」といった新しい視点で作られたプレイリストで、いつもとは少し違ったクリスマスを楽しんでみませんか？
今回ご紹介した2つのプレイリストを聴き比べたり、日替わりでそれぞれを楽しむのもおすすめです。自分だけの「クィア・クリスマスプレイリスト」を作ってみたり、大切な人とシェアしたり、楽しみ方は自由。ぜひ、自分にぴったりの楽しみ方でプレイリストを味わってみてください！
