ゲイマッチングアプリは、ゲイの出会いの主流のツールだ。
そうなると当然、ライバルは多い。
多数のライバルの中から、タイプの人に出会うこと、選ばれるためには、出会いの入り口となるアプリ上の登録内容が要になることは容易に想像できるであろう。
しかし、自身の魅力を最大限にアピールできる内容となっているかと考えると、疑問を抱くユーザーもいるのが実態だ。
少しの工夫を加えたり注意点さえクリアすれば、出会いのチャンスは大きく広がる。
チャンスを掴むために今からできること、以下3点を順に述べる。
(1)顔写真は”顔全体がはっきり”写っているものを選ぶ
マッチングアプリの登録名は、本名(フルネーム)ではなくニックネームで登録する人がほとんどであり、ニックネームの登録に違和感を抱く人は少ないであろう。
個人情報をさらす危険性を考えると、本名を伏せることは暗黙の了解だ。
しかし、本名を伏せる環境下で、素顔も分からないとなると、情報量の少なさに対して相手に警戒心や不安心が募る。
マッチングアプリではなく日常生活に置き換えて考えてみよう。
顔も本名も分からない人に会いたい?
答えはNO.
得体の知らない人に会いたいとは思わない人が大半であり、その警戒心に異論はない。
これは日常生活に限らず、マッチングアプリの世界でも同様だ。
風景・ペット・後ろ姿など顔が分からない写真はNG
顔に自信がない、載せたってモテない、個人情報の漏洩がこわいなど様々な理由で顔写真を載せない人がいるが、顔写真を載せないことは出会いのチャンスを大幅に逃すことに直結する。
では、顔が写っていればどのような写真でもよいか。
もちろん、そうではない。
“顔全体がはっきり”写っているものを選ぶこと、これが重要だ。
過度な加工写真、サングラスや帽子などにより顔の大部分が覆われている写真、遠方からの写真など、実態より美化もしくは雰囲気だけが伝わる写真を選ぶと、望まぬ結果を生む可能性がある。
実態より美化もしくは雰囲気だけが伝わる写真を選ぶと、マッチングアプリ上ではいいねの数は増加しマッチング率は向上する可能性があるため、一見良しと思われる。
しかし、実際にあった際、顔写真から思い描いていた人物像と実際の人物が異なる場合、どのような印象を受けるだろうか?
期待外れ
残念
騙された
このように、実態より美化もしくは雰囲気だけが伝わる写真は短期的には効果があるかもしれないが、最終的には好転するケースは少ない。
期待を下回った相手とは話が弾むわけもなく、次のステップには進むことは当然ながら難しい。
実際、写真と実態のギャップにより期待を下回ったがため、会って5分で「タイプじゃないので帰ります。」と、お断りを告げられた例が報告されている。
顔全体がはっきりと写っていない写真を選んだ結果、相手は写真と実態のギャップにがっかりし、傷ついたり失礼な印象を受けてしまう。
それだけではなく、自分自身、関係を進めることが出来ないことに傷ついたり、必要以上に嫌な思いをする可能性が生まれる。
先程述べた例のような結末を迎えてしまっては、今までやりとりした時間と労力は水の泡となるのだ。
時間は有限。
このような無駄な時間を過ごしている間に、運命の人と成り得る人が他の手中へ渡ることはなんとしてでも避けたい。
顔全体がはっきりと写っている写真を載せることに対し最初は抵抗感があるかもしれないが、ありのままの顔写真で判断してもらいマッチングに繋がった方が自信を得られる。
マッチングによりやりとりを重ねた末に対面した際、写真と実態のギャップがないあるいは少ない方が、圧倒的に関係を進めるには有効的だ。
なお、職業上の理由や個人情報の観点により、顔全体がはっきり写っている写真を載せることができない人がいることは承知している。
では、このような人は出会いのチャンスを手放す必要があるかというと、次のような策がある。
マッチング後、メッセージをする際に「まず顔写真を自ら送る」
挨拶には挨拶で返す
日常生活において当たり前の習慣を、マッチングアプリ上でも”顔写真を見せてくれているからこちらも見せる”と実践することで、相手から信頼を得て好印象でやりとりを始めることができる。
このようにひと工夫することで、得体の知らない人に対する警戒心を軽減し、出会いのチャンスを逃さずに済むのである。
(2)正確な情報を載せる
偽りの情報を掲載した場合、マッチング率は向上するかもしれないが、先程の顔写真について述べた内容と同様、実際に対面した際に実態とのギャップが発覚し、関係を進めることができないケースが発生している。
年齢/身長/身長/学歴/職種
これらのプロフィールの基本事項は、文字ひとつ言葉ひとつでいとも簡単に偽ることができる。
しかし、実際に会って一目でギャップが生じたり、話をするうちに不思議とボロが出てしまうものだ。
例えば、身長と体重については、記載値から自身を比較したりあるいはBMIを割り出すことで、相手のおよその体型を把握することができる。
しかし、実際に会った際、想像していた体型とは明らかに異なる場合、期待は一気に崩れる。
学歴や職業なども同様、最初はうまく欺くことができたとしても、段々と話の辻褄が合わなくなっていき、結果的に信頼を損ねる。
このような結末に恋心は芽生えない。
冷めた熱を再び温めることはとても厳しいものだ。
(3)ネガティブ→ポジティブな言葉に変換する
常にポジティブな発言をする人と常にネガティブな発言をする人、どちらが人々を魅了するか。
好みや価値観によるため一概にはいいきれないが、おそらく前者の方が人々を魅了するだろう。
出会いの機会を増やすためには、ポジティブな表現を味方につけたい。
パターン①相手への希望条件の記載法
「△△な人は無理です。」
「〇〇はブロックします。」
年齢、体型、趣味、職業など、ある特定の対象に対して拒否の言葉を記載することにはメリットがある。
そのメリットとは、自身にとってのNGにあたる人との出会いを事前に避けられる点であり、効率的な出会いが期待できる。
しかし、このような言葉はデメリットも存在する。
それは、NG対象ではない恋愛対象と成り得るの人が意図せず遠ざかるリスクがあるからだ。
他者に対して否定的な発言が多くみられる人に対し、その否定的な発言が自身に向けられるのではないかと疑念や恐怖を抱く人は少なくない。
NG対象と同時に恋愛対象まで遠ざけてしまう方法を得策とはとても言い難い。
また、実際にNG項目を記載したからといってそのNG対象からいいねが来ることを防ぐこと出来るかというと、そのような機能は存在しない。
NG項目を記載した結果、相手に否定的な印象を与えてしまい出会いのチャンスを逃すのであれば、よっぽど譲れない内容でない限り記載は控えた方がいいだろう。
ただし、NG項目については、以下のようにネガティブ表現からポジティブ表現に変更することで、示すことができる。
「茶髪長髪NGです」→「黒髪短髪が好きです」
ネガティブ表現(~NGです)からポジティブな表現(~好きです)へと言い換えるだけで、伝える内容は同じでも与える印象は大きく変わる。
ポジティブ表現はネガティブ表現のような意図しない結果になることを避けながら自身の希望を伝えることが出来るため、とても有効な表現方法である。
パターン②受け身や過度な謙遜の表現
「自分からは誘えないので、誘ってください」
「自信なんかないどうしようもない奴ですが」
このように出会いのチャンスを相手に丸投げする受け身の姿勢や、自分を必要以上に卑下する言葉は相手には以下のように否定的に捉えられてしまう可能性がある。
「付き合ったとしても自分では何も考えず受け身な人なのではないか?」
「一緒にいてもネガティブな発言ばかりして楽しくなさそう」
ここで伝えたいことは、受け身や謙遜自体が良くないということではない。
マッチングアプリというアピールの場において消極的な姿勢でいることは、他ユーザーへ遅れをとる可能性を危惧している。
パターン①相手への希望条件の記載法と同様、ネガティブな表現で終わらせるのではなくポジティブな表現へと言い換えることにより、以下のように印象はがらりと変わる。
「今までは自分から誘うタイプではありませんでしたが、好きな人と巡り合ったら積極的に誘っていろいろな場所に出かけたいです」
「自分に自信がなかったため、ジムを始めてみました!」
登録している全ユーザーが出会いのチャンスであると同時にライバルでもある。
このことを踏まえた場合、受け身や謙遜ではなく積極性や主張こそライバルをかい潜る手段となる。
少しの表現の工夫で出会いのチャンスが広がるのならば実践しない理由はない。
ゲイマッチングアプリは多種多様であるが、どのアプリでも実践できる内容でありなおかつ難易度はそれほど高くない。
この記事がゲイの出会いの役に立てることを願い、締めの挨拶とする。