9月26日、スイスで同性婚の合法化の是非を問う国民投票が実施され、賛成が6割を超えたことから、承認される見通しとなった。
スイスがついに、結婚の平等を承認し、世界で29ヵ国目の同性婚承認国になったのだ。
直接民主制が発達しているスイスでは、一定数の署名が集まれば国民投票を実施することが可能であることから、同性婚反対の保守側が法改正の前に国民投票を実施した。
スイスではすでに同性婚が広く支持されているため、LGBTQ団体「レインボー・ファミリー」は、国民投票の「準備はできている」と語った。LGBTQ団体「ピンク十字」が昨年11月に発表した調査結果によると、82%もの国民が同性婚を支持していた。
そして9月26日、スイスの有権者による国民投票が実施され、賛成が64.1%で承認された。投票率は52.6%。全州で賛成が多数派となり、幅広い支持が示された。
今後、法改正手続きを経て、同性婚が正式に認められる。
スイスでは2007年からシビルユニオン(同性パートナー法)が認められており、毎年約700組の同性カップルが登録してきたという。
シビルユニオンに登録したカップルは多くの点で異性婚と同じ権利が与えられ、2018年からはパートナーの子を養子縁組できるようになった。
結婚が正式に認められたことにより、さらに、
・パートナーの1人が外国人である場合も帰化手続きにかかる手間や時間・費用が少なくなる。
・同性カップルは共同で子どもを養子縁組できる
・結婚した女性カップルがスイスで精子提供を受けられるようになる
(男性カップルが代理母を使って子を持つことは許されないそうだ)
といった権利が認められることになる。
同性婚(結婚の平等)承認のニュースは昨年5月のコスタリカ以来で、2021年は初。
同性婚は2001年に世界で初めて、オランダで法的に認められた。
次に法的に認められるのは日本であるよう、声をあげ続けたい。
参考記事:
・PRIDE JAPAN
https://www.outjapan.co.jp/pride_japan/news/2021/9/30.html
・日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCB270JR0X20C
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今後の同性婚につながる出会いを。