9月15日、アメリカ・コロラド州のジャレッド・ポリス知事が18年の年月をともにしてきたライターで動物の権利活動家のマーロン・レイス氏と結婚した。
アメリカで、現職の知事が同性パートナーと結婚するのは初めてだ。
2人はレイス氏が卒業したコロラド大学ボールダー校のキャンパスで、友人や家族を招いた小規模な結婚式を挙げた。
ポリス氏は結婚した喜びを「過去18カ月で私たちが学んだ最大の教訓は、人生は一瞬で変わる可能性があるということ。結婚したカップルとしてともに生きる機会に恵まれたことを感謝してます。18年を過ごした後にようやく結婚でき、これ以上幸せなことはありません」とつづっている。
ポリス知事は2018年、同性婚を公表した男性として初めて、アメリカの州知事に当選した。
知事就任以降「ファーストジェントルマン」と認識されていたレイス氏に、ポリス氏がプロポーズしたのは、2020年12月だった。
この時、新型コロナウイルスに感染して入院するために家を出ようとしていたレイス氏に、ポリス氏が片膝をついて指輪を差し出した。
このプロポーズについてポリス氏は、「彼が新型コロナウイルスに感染して入院するとなった時、回復するだろうと信じていました。だけどもちろんどうなるか、誰にもわかりません。彼を病院に連れて行く時、私は今こそ大事なことを言うべきだと思ったんです」と、コロラド・パブリック・ラジオに、語っている。
2014年まで不可能だった結婚
かつて、レイス氏にとって結婚は「不可能なもの」だったという。
「子どもの頃は、結婚が可能だとも考えていませんでした」「むしろ、もしカミングアウトしたらどんなチャンスを失い、どんなネガティブな影響があるかといった誤った情報に溢れていました。だから長い間、私たちは結婚について話しませんでした」と、NPRのインタビューで振り返っている。
2014年には、コロラド州で同性結婚が禁止されていた。
しかし、アメリカでは最高裁が2015年に同性婚を憲法上の権利として認める判断を示し、同性カップルが法的に結婚できるようになった。
ふたりが結婚式を挙げた9月15日は、最初のデートから18年目の記念日だったという。
ポリス氏はNPRに、「結婚までに18年かかった、もしくは6年かかったという人もいるかもしれません。でも私たちの愛を家族と祝うことができて素晴らしかった」と述べている。
日本の同性婚
オリンピック・パラリンピックによって、日本の文化的及び社会的な不備が目立ってきた。
結婚は強いるものではなく、禁止されるものでもない。
一つの選択肢であり、誰もが選べる権利でなければならない。
同性婚が合法化されないのはなぜか、今一度考えることが日本で暮らすうえで重要だと思う。
参考文献
・CPR News
https://www.cpr.org/2021/03/04/gov-jared-polis-first-gentleman-marlon-reis-get-engaged/
・HuffPost
https://www.huffingtonpost.jp/entry/jared-polis-same-sex-marriage_jp_6143deece4b0556e4dd6d68f
日本でも、結婚したい人ができますように