性同一性障害のボクサーである、真道(しんどう)ゴー氏を紹介したい。世界ボクシング評議会(WBC)女子フライ級元王者である同氏は、今年6月の別のボクシング団体の女王との対戦を機に、女性から男性へ性転換手術に踏み切ると決意。試合には負けたが、手術に踏み切った。
その上で、性別適合手術は公的医療保険の適用外で、原則的に自己負担で、100万円以上かかる場合もあることに対して、疑問を抱いていた。
「一体、何のために取るんやろう。取って誰が得をするんやろう。メスを入れて、命まで懸けて。障害と名付けられているのに保険が利かんのもおかしなことやんか」(毎日新聞デジタル 2016年10月2日)
性的少数者(LGBT)のための、公的保険の見直しが急務と言える。
一方で、真道氏自身は、世界戦を終えて1カ月ほどたった頃には、下記のような発言をしていた
「集大成の試合が終わったら結婚して家庭を持つ。3、4年前からずっと考えてきた。勝っても負けても最終章やと思って戦ったから」(前掲)
多くの人に勇気を与えている、同氏に今後も注目していきたい。