同性愛者であることを同級生に明かされた後、建物から転落死した一橋大の男子学生。その遺族が、大学と同級生に損害賠償を求める訴訟を東京地裁に提起した。
各種報道によると、在学中に、同級生に恋愛感情があることを伝達。そこで、同級生は同性愛者であることを友人に明かした。男性は、吐き気や動悸(どうき)がするようになり、8月に大学内で、建物のベランダを乗り越え転落死したという。大学が十分な対処を怠ったと訴えている。
ここで、2者の意見を記載したい。
遺族側は、「差別や偏見が多い現在の社会で、自らの意思に反して暴露され、不安や恐怖を受けた」と主張。大学も十分な対策を取らなかったと訴えている。(朝日新聞デジタル 2016年8月6日)
一橋大は「学生のご冥福を心よりお祈りします。本学の立場は法廷で明らかにしていきます」とする談話を出した。(前掲)
真相は、裁判で明かされることになるが、このような事件が二度と起きないことを、切に願いたい。
※画像は同大学ホームページより