ユニバーサルデザイン(文化・障害・能力を問わず、誰でも利用できるという概念)を駆使した、コンサルティング業務を実施する、株式会社ミライロ代表の社会的少数者に関する発言が興味深い。
車いす使用者である同社代表の垣内俊哉氏は、自身が歩けないことを前向きに考えられることになったのは、大学時代のアルバイトで、飛び込み営業をした経験だという。
(アルバイト先の)社長から「営業をやれ」といきなり言われたのです。
車いすで営業なんてと驚きました。文字通りのアポなし飛び込み営業です。
車いすの私がまわれる会社の数は他の人より少なかった。でも営業成績はトップクラスでした。
車いすの私はすぐ名前を覚えられ、「お、また垣内が来た」と言ってもらえた。歩けないから覚えてもらえる。
私にとって尊い体験でした。(朝日新聞デジタル 2016年2月13日)
垣内氏は、「つらい過去もコンプレックスも必ず強みになる」(前掲)と発言。例えば、障害者を雇用するミライロ社が、障害者対応の研修をする場合、リアリティーのある内容になるという。
社会的少数者のみならず、一般ビジネスパーソンにも参考になる意見を垣内氏は示してくれていると思う。
※画像は、ミライロ社ホームページより